水のコラム

トイレの正しい節水方法とは?そのやり方は間違っています!

2021年05月05日  トイレのメンテナンス

トイレで水道代を節約する方法

水洗トイレで流す水の量を正確に把握している方は少ないでしょう。日常生活でたくさん水を使うというと、イメージとしてはやはり入浴やシャワーが一番、その次は洗濯や炊事ではないかと考えがちです。

ところが入浴やシャワーは正解であるものの、次に多いのが水洗トイレなのです。東京の事例ではありますが、東京都水道局の発表した「平成27年度一般家庭水使用目的別実態調査」では、家庭の中で使う水の消費量は、風呂40%、トイレ21%、炊事18%、洗濯15%、洗顔やその他で6%となっています。

衛生面を考えればトイレをしっかり流すのは当たり前ですが、家族人数が増えれば増えますし、家にいる時間が長くなればなるほどトイレを多く使うため、水道代にも影響します。また世界では深刻な水不足を受け、各国で厳しいトイレの洗浄水量規制が設けられていることは日本ではあまり知られていないかもしれません。

大手メーカーであるTOTOではこうしたトイレの節水促進に応える技術の開発を進め、従来13リットル使用していた水量に比較すると最新モデルは床排水(小)3.8リットル、壁排水(大)4.8リットルにまで圧縮されています。ほかのメーカーも最新モデルはこの水量が一般的となっていて、本気で節水したいなら便器を最新のものに交換するのが得策と言えるでしょう。とは言っても賃貸住宅ではそんなこともできませんし、お金もかかるので、できる範囲で今すぐできる方法を考えることが大切です。

正しいトイレの節水法

今すぐできる正しい節水法は、大と小を使い分けることです。前述の通り流す水の量は大と小で大きく違いがありますので、それだけで大きな節水になります。もちろん二度流しをしないことも大切で、すぐにできて効果も高い正しい方法と言えるでしょう。

ただしトイレットペーパーを流すには小では不十分です。トイレのつまりの原因で非常に多いのがこのトイレットペーパーのつまりですので、そこで余計な出費をかけないためにも大で流すべきところは使用しましょう。

そして問題は、トイレのタンク内にペットボトルを沈める間違ったやり方です。裏技のように噂されていますが、これは便器で流す必要量を減らし、つまりを起こしやすいのでやめましょう。

それよりも効果的なのは、風呂の残り湯をタンクに入れて再利用する方法です。節水になりますしトイレつまりも起こさないとてもよい方法と言えます。何リットルものお湯を運ぶのは重労働であることは事実ですが、徹底的に節水するならとても効果があります。

前述の通り日常生活で使う水の量は風呂が一番多いわけですから、それをそのままトイレで使えば一石二鳥以上の効果が期待できるでしょう。風呂水は汚れているので洗濯には不向きというのが最近の考え方ですが、トイレであればなんの問題もありません。

水洗トイレ節水器ロスカットとは

水洗トイレ節水器ロスカットというのは、タンクの中にあるゴムフロートというパーツに取り付ける節約器具です。ゴムフロートとは、トイレタンクの排水口を塞ぐ役目のゴム製の蓋です。レバーが使われていないと沈んで排水口をふさぎ、レバーを動かすと浮き上がって水を流します。

トイレのトラブルに水が流れっぱなしで止まらないというものがありますが、多くの場合ゴムフロートがきちんと栓をせず浮いたままになっています。ゴム部品が劣化すると水がチョロチョロ無駄に流れますが、水洗トイレ節水器ロスカットをタンク内のゴムフロートに取り付けると、蓋が早く閉まって節水になるというものです。

2,000~3,000円前後で販売されていて、古い便器でなかなか栓が閉まりにくいなら効果があるかもしれません。ただしこれが使えるのはタンクの外側に排水レバーがあるロータンクトイレで、最新モデルには使えませんので注意しましょう。また古いタイプでもタンクが高い位置にあるハイタンク式、水道管に直接排水レバーがあるフラッシュバルブ式、ボタン式には使えません。

水位調節リングとは

トイレタンクの水位調整リングとは、正しい水位まで水が溜まるようにするための装置です。これは給水が止まらなくなって溢れてしまったり、水の流れが悪くなったりしたときに調整するためのものですので、これで節水するのは間違いです。

タンクの水位は正常値が決められていて、設備に異常があると水位が極端に高くなったり低くなったりするので調整できるようになっています。便器を正しく使うのに必要な水量は設計で決まっていますので、メーカーが正しいとする水位を守るようにしてください。

トイレの節水は正しく賢く

トイレで使用する水の量を意識して節水するのは、水道代だけでなく環境のためにも大切なことです。ただし間違ったやり方は逆にトイレのトラブルを招き、結局修理や交換など出費につながるためやってはいけません。自宅の便器のモデルや取り扱いをよく調べ、正しい方法で節水するようにしましょう。

もしトラブルが起こってしまったら、迷わずしまね水道職人へご連絡ください。しまね水道職人は松江市、出雲市、浜田市、益田市、安来市、雲南市、大田市など島根県広域で水回りのトラブルを解決している水回りのプロです。トイレや洗面所、バス、キッチンのつまりや水漏れなどは、お気軽にしまね水道職人にお問い合わせください。

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