水のコラム

トイレットペーパーは何分で溶ける?つまり予防と対処法を徹底解説

2025年02月27日  トイレのトラブル

トイレットペーパーは水に流せる便利な製品ですが、実際にどのくらいの時間で溶けるのか気になったことはありませんか?トイレットペーパーの性質や溶解時間を知ることは、つまり予防の第一歩です。この記事では、トイレットペーパーの溶け方の特徴から、つまりが起きた際の対処法まで、水まわりのプロが詳しく解説します。

トイレットペーパーの溶解時間と原理を知ろう

日本のトイレットペーパーには厳格な基準があります。つまりを起こさない適切な使用方法のために、トイレットペーパーの溶解時間を知っておきましょう。

JIS規格が定める溶解時間の基準

日本のトイレットペーパーはJIS規格に基づいて製造されており、300mlの水に浸して回転させて100秒以内に溶けることが定められています。トイレに流した後、2〜3時間以内には排水管を通過できる状態になるという意味です。

この基準は、一般家庭のトイレ構造や下水道システムを考慮して設定されており、適切な量を使用すれば安全に処理できるように設計されています。

トイレットペーパーが溶ける仕組み

トイレットペーパーは、水に触れると繊維がほぐれやすい構造です。製造過程で使用される広葉樹の繊維は短く、結束力が弱いため、水を含むとすぐにバラバラになります。

デンプンを使用して繊維同士を結合させていますが、この結合も水によって簡単に解かれる性質です。そのため、トイレに流すと素早く分解され、排水管を通りやすい状態になります。

ティッシュペーパーとの違いを理解する

ティッシュペーパーとトイレットペーパーは、一見似ているように見えますが、その構造は大きく異なります。

トイレットペーパーは一枚一枚が薄く、繊維が短いのに対し、ティッシュペーパーは以下のような特徴があります。

  • ●2枚重ねの構造
  • ●針葉樹の長い繊維を使用
  • ●湿潤紙力増強剤による耐水性の付与
  • ●水に溶けにくい樹脂の使用

このような違いから、ティッシュペーパーは水に溶けにくく、トイレに流すとつまりの原因となります。トイレには必ずトイレットペーパーを使用しましょう。

トイレットペーパーの種類による溶け方の違い

トイレットペーパーは一見どれも同じように見えますが、実は製造国や製法によって溶け方に大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解して、自宅のトイレに合った製品を選びましょう。

日本製と海外製の違い

日本製のトイレットペーパーには、JIS規格に基づいて製造されたことを示すJISマークが必ず付いており、100秒以内での溶解が保証されています。一方、海外製品にはこの規格がなく、水に溶けにくい傾向にあります。

これは海外と日本でトイレの構造が異なることが理由です。日本の排水管は比較的細いのに対して海外は太いため、海外製品は日本の規格に適していません。価格の安さに魅力を感じる方もいますが、トイレつまりのリスクを考えると国内メーカーの製品がおすすめです。

シングルとダブルの特徴

シングルタイプは1枚で構成された薄手の製品、ダブルタイプは2枚重ねで構成されたやや厚手の製品です。シングルタイプは水との接触面積が大きく、より早く溶ける特徴があります。

ダブルタイプは快適な使用感があるものの、2枚重ねのため溶解に時間がかかるため、特にタンクレストイレなど、水量の少ないトイレでは注意が必要です。シングルタイプの方が排水管への負担が少なく、つまりにくいと言えます。

再生紙製品の特徴

再生紙を使用したトイレットペーパーは、環境にやさしい選択として人気があります。古紙を原料としているため繊維が短く、水に触れると素早く崩れる特徴があります。

ただし、再生紙製品は繊維の質にばらつきがあるため、製品によって溶け方に差が出やすいため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。また、品質を保つ目的で新しい紙を配合している製品は、その比率によっても溶け方が変わります。

トイレつまりの原因と予防法

トイレのつまりは、ちょっとした使い方の違いで防げることも多いものです。日頃から適切な使用を心がけることで、突然のトラブルを防ぐことができます。トイレットペーパーの適切な使用量から、トイレの構造に合わせた使い方まで、つまり予防のポイントをご紹介します。

適切な使用量の目安

トイレットペーパーの1回あたりの適切な使用量は約5メートルが目安です。これは、巻き取り式の場合、手を広げた長さの2〜3回分程度の量です。

女性の場合は使用量が多くなりがちですが、1回で大量に流すのではなく、2〜3回に分けて流しましょう。トイレットペーパーは水に溶けやすいとはいえ、一度に大量に流すと排水管に負担がかかります。

トイレの構造による違い

最近のトイレは節水型が主流で、従来型と比べて1回あたりの洗浄水量が大幅に減っています。特にタンクレストイレは、通常のトイレの3分の1程度の水量しかありません。

こうした節水型トイレでは、水量が少ないため、一度に多くの紙を流すとつまりの原因となります。便器の形状や排水管の角度によっても、流れやすさは変わってきますので、トイレットペーパーの使用量に注意が必要です。

つまり予防のポイント

日々の使用で意識したい予防ポイントをいくつかご紹介します。

まず、トイレットペーパーは細かくちぎって流すのではなく、長めのまま流すことをおすすめします。細かくちぎると排水管の中で絡まりやすくなるためです。

また、トイレ掃除は定期的に行うことが大切です。尿石の蓄積は、徐々に排水管を細くし、つまりの原因となります。市販の尿石除去剤を使用するなど、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

便器に異物を落とさないよう注意することも重要です。スマートフォンやアクセサリーなどを落としてしまうと、重大なつまりの原因となります。ポケットの中身は事前に確認する習慣をつけましょう。

トイレがつまってしまった時の対処法

トイレがつまった時は慌ててしまいがちですが、落ち着いて状況を確認することが大切です。つまりの原因や程度によっては、自然に解消したり家庭で対処できたりする場合もあります。適切な判断と対応で、トラブルの悪化を防ぎましょう。

自然に解消される可能性がある場合

トイレットペーパーが原因のつまりは、2~3時間程度放置することで自然に解消する可能性があります。トイレットペーパーは水に溶けやすい性質があり、時間とともにほぐれていくためです。

ただし、水位が高くなっている場合は要注意です。便器から水があふれる可能性があるため、水位が高い場合は自然解消を待つのではなく、別の対処法を考えましょう。

家庭でできる応急処置

一般的な家庭でも実践できる対処法をご紹介します。

まずは60℃程度のぬるま湯を便器にゆっくり流し入れる方法です。お湯の温度が適度であれば、トイレットペーパーの溶解を促進できます。

次にラバーカップ(スッポン)を使用する方法です。排水口に密着させて上下に動かすことで、吸引力でつまりを解消できます。ホームセンターで手に入る定番の道具です。

重曹とクエン酸を使う方法も効果的です。まず重曹を流し、その後クエン酸を入れて発生する泡の力でつまりを押し流すことができます。

絶対にしてはいけないNG行為

熱湯を流すのは厳禁です。便器は急激な温度変化に弱いため、ヒビが入る可能性があります。

また、複数の洗剤を混ぜて使用すると有害なガスが発生することがあるので注意しましょう。

市販の強力な薬品類も、排水管を傷める可能性があるので使用は控えめにしましょう。

島根県でおすすめのホームセンター

トイレつまりの解消には、ラバーカップや排水パイプクリーナーといった専用の道具が役立ちます。こうした商品を揃えるにはホームセンターが便利です。

品揃えが豊富で、スタッフの対応も親切なおすすめの島根県内のホームセンターをご紹介します。

コーナン東出雲店

住所:島根県松江市東出雲町錦新町8丁目1番4号

営業時間:8:00〜20:00

DIY関連商品が充実しており、工具や部材の品揃えも豊富。タイ製の素焼き鉢など、お手頃価格の商品が多いのも特徴。敷地内にガソリンスタンドも併設。

スーパーホームセンターいない 松江田和山店

住所:島根県松江市田和山町75

営業時間:7:30〜20:00

園芸用品や電動工具が充実しており、月1回のイベントで季節の植物や資材がお買い得に。案内板が見やすく商品を探しやすい店内。

ホームセンターナンバ 出雲ドーム店

住所:島根県出雲市平野町408

営業時間:8:00〜19:00

ペットと一緒に買い物ができる数少ない大型店舗。花苗や野菜苗の品揃えが豊富で、園芸用品も充実。サーティワンアイスクリームが併設され、お買い物の後のご褒美スポットとしても人気。

つまりを放置するとどうなる?

トイレつまりを放置すると、初期の軽いトラブルが深刻な問題へと発展する可能性があります。特にマンションやアパートでは、他の住居にも影響を及ぼす可能性があるため、早めの対処が重要です。つまりによって起こりうる問題について詳しく解説します。

水漏れのリスク

トイレの排水管がつまると、水の流れが妨げられ、最悪の場合は便器から水があふれ出してしまいます。特に2階以上に設置されたトイレの場合、水漏れは階下への被害につながります。

マンションやアパートでは、水漏れが発生すると階下の部屋に深刻な被害を与えかねません。汚水による被害は、清潔な水による漏水以上に深刻な問題となり、高額な修繕費用や賠償金が発生することもあります。

悪臭の発生

トイレの便器には「封水」と呼ばれる水が溜まっており、下水道からの悪臭を防いでいます。つまりによって封水の水位が下がると、下水道の臭気が室内に逆流し快適性が低下するでしょう。

下水道の悪臭は強烈なため、換気扇を回しても完全には消えず、壁紙や床材に染み付いてしまうことも少なくありません。一度染み付いた臭いを取るのは非常に困難で、場合によっては内装の張り替えが必要になることもあります。

設備への影響

つまりを放置し続けると、排水管内部に様々な問題が発生します。トイレットペーパーや汚物が長期間排水管内に滞留することで、配管の腐食や劣化が進行しやすいです。

また、つまりの箇所に異物が次々と引っかかり、問題が更に深刻化する可能性もあります。このような状態が続くと、最終的には排水管の取り替えが必要になるでしょう。配管の交換工事は高額な費用が発生するため、つまりの早期発見・早期対処が重要です。

プロに任せるべき症状と対処

トイレつまりの中には、家庭での対処が難しく、専門業者への依頼が必要なケースがあります。放置すると状況が悪化する可能性もあるため、早めに判断して適切な対処をすることが大切です。ここでは、プロに依頼すべき状況と、水道局指定工事店を選ぶメリットについて解説します。

自力解決が難しいケース

自然放置や家庭での対処を試みても改善が見られない場合は、プロの手助けが必要です。特に以下のような症状は、専門的な対応が必要となります。

スマートフォンやアクセサリーなどの固形物を誤って落としてしまった場合は、すぐに専門家に相談しましょう。これらは水に溶けることがないため、排水管の奥で引っかかって深刻なつまりの原因となります。

オムツや生理用品によるつまりも要注意です。これらの製品は水を吸うと大きく膨張するため、時間の経過とともに状況がますます悪化します。

尿石の蓄積による慢性的なつまりも、専門的な清掃が必要です。長年の使用で排水管内に固着した尿石は、一般的な掃除用具では除去が難しいため、プロに任せましょう。

水道局指定工事店に依頼するメリット

水道局指定工事店は、自治体から認定を受けた信頼できる事業者です。給水装置工事主任技術者の資格を持つスタッフが在籍しており、高度な技術力で確実な修理を提供します。

水道局指定工事店では、排水管の状態を専門的な機器で診断し、つまりの原因を特定します。必要に応じて便器の取り外しや排水管の交換まで、幅広い修理対応が可能です。

また、作業前には具体的な見積もりを提示し、お客様の同意を得てから作業を開始します。突然の追加料金が発生する心配もなく、安心して修理を依頼できます。

トイレのつまりトラブルは「しまね水道職人」へ

しまね水道職人では、トイレつまりをはじめとする水まわりのトラブルに24時間365日受付対応しています。松江市を中心に島根県広域をカバーし、最短30分~1時間で現場に駆けつけます。

水道局指定工事店として、経験豊富な技術者がつまりの原因を特定し、適切に修理します。作業前には必ず見積もりをご提示し、お客様の同意を得てから作業を開始しますのでご安心ください。

お支払いは、現金の他、クレジットカードやQRコード決済など多様な方法に対応しています。見積もり相談は無料ですので、トイレつまりでお困りの際は、お気軽にしまね水道職人へご連絡ください。

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しまね水道職人(島根水道職人) 0120-492-315

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