水のコラム

トイレの排水管・配管詰まりを薬剤で解決したい!有用な市販の薬剤は?

2023年05月16日  トイレ

トイレが詰まると家族全員が排便をできなくなり、かなり大変です。いち早く解決したいと思う方が多いでしょう。

今回は、市販の薬剤を使用して自分で詰まりを解決する方法を紹介していきます。どんな薬剤をどのシーンで利用すれば効果的なのか。薬剤を使用する際の注意点についても解説します。

トイレの排水管詰まりの原因

たくさんのトイレットペーパーや排便を一回で流したとき、排水管内の限界を超えて詰まるケースがあります。また、トイレの排水管内に尿石がこびりついて積もるとひどい詰まりに発展する場合があります。

また、水に溶けない固形物をトイレ内に流すのもトイレが詰まる原因になります。女性用生理ナプキンや紙オムツ、水に溶かせないティッシュ類は、不注意でトイレに流してしまう場合があるのではないでしょうか。

ポケットに部屋の鍵やスマホ、メガネケースやハンカチなどを入れているケースは、トイレを使っている際に便器内に落としてしまい、気づかずに流してしまうことがあります。トイレ清掃に使用していたスポンジや歯ブラシ類が排水管の奥側に入って取り出せなくなる場合もあるでしょう。

トイレの排水管詰まりの原因ごとの適した薬剤の特徴

トイレ詰まりは原因に沿って、酸性やアルカリ性、次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤を使用して解決できます。以下、詰まりの原因ごとに、適した薬剤とその特徴を解説します。

トイレットペーパーや排便による軽度の詰まり
トイレ詰まりの原因がトイレットペーパーや排便で、水がやや流れづらい程度の軽い場合は、キッチン用洗剤のような中性洗剤と45~50度くらいのお湯を使って解決できます。

汚れが付いてから日が経たないとき、汚れがアルカリ性、酸性に関わらず洗い落とせるところが、中性洗剤のよいところです。

加えて、中性洗剤だと別の薬剤と混ぜ合わせても有毒ガスが生まれる危険性がありません。もしくは、重曹とクエン酸を併用する手法でも、軽めのトイレ詰まりを解決できます。

弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜ合わせると中和する作用により生まれる泡が、トイレ詰まりの原因のゴミ汚れを浮かせるからです。

トイレットペーパーや排便による重めの詰まり
トイレから排水しても流れず水が逆に戻ってくるなど重めの詰まりケースは、詰まりの原因がトイレットペーパーや排便であっても、さらに強い薬剤を使って解決する必要があります。

強いアルカリの成分で、主に次亜塩素酸ナトリウム・水酸化ナトリウムが含まれる、トイレ詰まり専用の薬剤を使用しましょう。

これら諸成分はタンパク質も溶かせるので、トイレットペーパーや排便のみでなく、吐いたものや毛類による詰まりにも有効です。また、カビ菌や黒ずみ汚れも落とせます。

トイレ排水管の詰まり問題に対応する液体パイプクリーナーには2種類あり、酸性の製品とアルカリ性の製品があります。仮に詰まり原因がトイレットペーパーや排便のケースはアルカリ性の薬剤を使いましょう。

・尿石が原因の詰まり
尿石はアルカリ性の汚れなので、逆の性質を持つ酸性洗剤や薬剤を使うのがベストです。酸性薬剤の具体例は、後述します。

・水に溶けない固体物による詰まり
非水溶性の固体物が原因の詰まりは、薬剤を使っても効果がありません。この場合の対処方法についても、後述します。

トイレの排水管詰まりに薬剤を使う前にすべきこと

薬剤を用いてトイレ詰まりを解決する前に、用意すべきことがあります。円滑に作業を行うために、下記の手順を守ってください。

止水栓を閉める
止水栓はトイレ洗浄のために水を調整する元栓です。トイレの詰まりを解決する作業中に水の飛び散りや水漏れを防止するため、作業スタートする前に止水栓を閉めます。

通常止水栓の位置は、壁面や床面からトイレ水槽や水槽なしトイレの便器に接続されている水管の根本周辺です。止水栓部にはネジが設置されており、回すことで開閉動作ができます。

止水栓を閉める場合は、マイナスドライバーを使って右回りに、全開まで回し切ってください。

スイッチプラグを抜く
オート洗浄トイレやシャワートイレ、ウォシュレットなどは電気を使って稼働する製品なので、作業をする際は感電しないように注意が必要です。また、電源を入れた状態で作業すると、故障する危険もあります。

安全を考えて、作業開始前に、スイッチプラグをコンセントから抜いておきましょう。

・換気する
トイレ詰まりを解決するために使用する薬剤の中には、臭いが強いものや体に悪いものもあります。換気扇を回したり窓を開けたりして、空気が循環する状態で作業するようにしてください。

とりわけ、塩素系洗剤や薬剤と酸性の洗剤、薬剤を混ぜ合わせると、害となる毒ガスが発生して大変危険です。「混ぜるな危険」と警告表記されている薬剤を取り扱う場合はよく注意し、もしものミスに備えて換気しつつ作業しましょう。

・詰まりの原因を確認する
トイレ詰まり解決の薬剤を準備する場合は、上述のように、詰まりの原因に適したものを選ぶ必要があります。有効な薬剤を選ぶには、詰まりの原因を確かめることが重要です。

トイレットペーパーや排便がつまっているとき、軽めの詰まりの場合、中性洗剤か重曹とクエン酸を用意しましょう。重めの詰まりにはアルカリ性の薬剤がおすすめです。尿石による詰まりの場合、酸性薬剤を準備してください。

トイレの排水管詰まり解決に役立つ薬剤の使用法

トイレ詰まりを解決するいくつかの薬剤の使い方や手順を説明します。

重曹とクエン酸
弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜ合わせると中和の化学反応で発泡し、トイレ詰まりの原因となる汚れを浮かせて洗い落とします。ただ、使う量を誤ると便器から漏れ出す場合があるので、注意が必要です。

用意するものは以下の通りです。

・重曹カップ1/4分
・クエン酸(お酢でもOK)カップ1/2分
・45~50度くらいのお湯
・バケツとコップ

作業手順は以下のようになります。

・水位が高いとき、便器に溜まった汚水をコップでバケツに汲む
・便器の水たまりに重曹をふりかける
・クエン酸を入れる
・お湯を便器の半分の位置程度まで注ぐ
・発泡したままで60分おく
・バケツ内に水を注ぎ、高い位置からだんだん便器に注ぐ

最後の時点で水が普通に流れれば、詰まりは解消しています。

パイプユニッシュ
パイプユニッシュは強いアルカリ性の薬剤です。石鹸カスや毛、食物の残飯など、たんぱく質を分解して溶かす作用があります。パイプユニッシュの使い道は台所や風呂などの排水管詰まりの解決です。

トイレ詰まりは汚れのタイプが異なるので、パイプユニッシュを使用しても、根本的な解決にはならないでしょう。詰まりが軽めの場合、トイレ詰まり専用の薬剤を用意する前の応急処置として使ってみてもいいでしょう。

食器用洗剤
食器専用洗剤には弱酸性・中性・弱アルカリ性の製品ラインナップがあります。中性の食器専用洗剤には、付着して間もない汚れの場合、酸性汚れ、アルカリ性の汚れに関わらず洗い落とせるという利点があります。

よって、水が流れづらい程度の軽めのトイレ詰まりの場合、食器専用洗剤で解決できるケースがあります。

準備するものは以下の三つです。

・食器専用洗剤(100cc程度)
・45~50度くらいのお湯(便器容量の半分の位置くらい)
・バケツとコップ

作業手順は以下の通りです。

・水位が高いケースは、便器に溜まった汚い水をコップでバケツに汲みとる
・食器専用洗剤(100ccくらい)を便器に入れる
・45~50度くらいのお湯を便器の半分の位置くらいまで、だんだんと注ぐ
・20~30分程度そのままにする
・水を流す

スムーズに水が流れれば、詰まり解決です。

まとめ

今回は、トイレの排水管・配管詰まりを薬剤で解決する際に役立つ薬剤について解説しました。詰まりレベルによって使う薬剤を替えることが大切です。本記事の対処法も参考に実践してみてください。

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