水のコラム

トイレタンクだけを交換って可能?方法と費用相場を解説!

2022年03月05日  トイレのメンテナンス


トイレタンクがひび割れなど故障した際、対処法に困ってしまうでしょう。

トイレタンクの交換方法を把握することで、自分でも交換できる場合があります。

今回は、トイレタンクの交換方法や業者依頼時の費用相場などについてご紹介します。トイレタンクのトラブルでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

トイレタンクはいつ交換するべき?

日ごろ生活していても、そうそうトイレタンクを交換することはないでしょう。

では、どのような時に交換が必要になるのでしょうか。

主に、以下の2つのケースでトイレタンクを交換する必要があります。

トイレタンクにひび又は割れた時

トイレタンクは主に、陶器製や樹脂製でできています。

どちらの材質でもひびが入ったり、割れたりする可能性があります。

トイレタンクにひびが入ることや割れることは頻繁に起こるわけではありませが、絶対に怒らないとも言い切れません。

トイレタンクにひびや割れする原因は、タンクに寄りかかることによりタンクと便器を止めているボルトに力が加わることで発生するケースが多いです。一見、丈夫そうに見えるタンクですが、陶器製や樹脂製なので鉄ほどの強度はありません。人間の寄りかかる力だけでひびや割れが発生してしまいます。物をぶつけることによってタンクが割れることもあるため、重量物などをぶつけないよう注意が必要です。

タンク内の結露防止材が膨らんだ時

陶器製のタンク内の表面には、結露防止材が張り付けられていることが多いです。

結露しないようにするために設置されていますが、古くなると少しずつ膨張をはじめます。膨張が続くことでタンク内の部品を破損させてしまいます。

この場合は、タンクの交換が必要です。必ずしも結露防止材が膨らむということはないですが、トイレの室温などさまざまな条件が重なった際に起こることがあります。

時間経過により、膨張が戻ることもありますが、ほとんどはそのままです。
そのため、この場合は、タンクの交換が必要です。

タンクのみ交換可能なトイレのタイプ

トイレタンクは、主に「便器とタンクが別々の組み合わせタイプ」「便器とタンクが一体型のタイプ」「タンクレスタイプ」の3種類です。

この中で、トイレタンクのみ交換可能なのは、組み合わせタイプだけです。タンクと便器一体型のトイレは、タンクのみの交換はできません。

タンクが故障した際は全体の交換が必要です。タンクレスタイプは、そもそもタンクがありません。トイレの製造年月日によっては、タンクの交換ができないケースもあります。

製造年が古く、替えの部品が販売されていない場合は、例えタンクのみ交換できるタイプだとしても部品が揃えられないため、トイレ全体を交換する必要があります。

また、故障したトイレを10年以上使用している場合は、例えタンクを交換したとしてもほかの部品の劣化によりまた修理しなければいけなくなることもあります。

あまり長い年数使用しているトイレが故障した場合は、部品の交換のみでなくトイレ全体の交換も視野に入れましょう。

トイレタンクを自分で交換する方法

トイレタンクを自分で交換したいと思う人もいるでしょう。難しそうに思えますが、実は自分でも交換できます。

自分で交換するのはメリットだけでなくデメリットもあります。ここでは、トイレタンクを自分で交換した時のメリットやデメリット、交換方法について解説しています。

トイレタンクを自分で交換するメリット

トイレタンクを自分で交換するメリットは、以下の通りです。

・費用を抑えられる
・好みのものを選定できる
・業者依頼の面倒な手続きなどが不要

トイレタンクを自分で交換する場合は、費用を抑えられ、好みのデザインのタンクを選定できます。また、業者手配の手間が不要です。

トイレタンクを自分で交換するデメリット

トイレタンクを自分で交換するデメリットは、以下の通りです。

・うまくできなかった場合のリスクが大きい
・時間がかかる
・交換したタンクの処分が手間

トイレタンクを自分で交換することは、慣れない作業のため時間がかかってしまいます。

また、うまく交換できなかった際に、水漏れが起き、タンクの建付けが悪く落下してしまうリスクもあります。

トイレタンクの交換経験者やDIYに慣れている方なら自分で交換してもいいでしょう。しかし、自信がない方は、専門業者に依頼しましょう。

トイレタンクを自分で交換する方法

トイレタンクを自分で交換する手順は、以下の通りです。必要なものは、交換用のタンクとモンキーレンチのみです。

・交換するタンクの型番を調べる。(タンクに貼られているシールを確認する。)
・同じ型番のタンクを手配する。
・止水栓を閉める。(止水栓が回らない場合は、元栓を閉めて水を止める。)
・タンクのふたを外す。
・給水管を外す。(モンキーレンチでナットを緩め、古いパッキンは必ず捨てる。)
・タンク内の水をすべて流す。(レバーで流してもタンク底に水が残っている場合は雑巾などで水を吸い取る。)
・タンクと便器を固定している密結ボルトのネジを外す。(モンキーレンチで緩めて外す。基本は2本だが、3本のものもある。)
・タンクを外す。(重量があるため、必ず両手で上に持ち上げる。)
・密結パッキンを交換する。(タンク底についている丸いゴムパッキン。)
・新しいタンクをもとに戻し、密結ボルトのナットを締める。(限界まで手締めをして最後だけモンキーレンチで締める。ボルトの本数に合わせて均等に締めていく。)
・給水管を取り付ける。(新しいパッキンを使用する。)
・止水栓を開く
・タンクのふたを閉める。
・レバーをひねり、水を流して動作確認をする。(時間をおいて、2~3回水を流して確認する。)

以上が交換手順ですが、慌てずにゆっくりと作業しましょう。

トイレタンクの交換を業者に依頼する場合の費用相場

ここでは、トイレタンクの交換を業者に依頼した場合の費用相場について解説しています。

・トイレタンクのみ業者が交換した場合…10~12万円
・トイレ全体を業者が交換した場合…15~33万円

参考に、自分でトイレタンクを交換した場合は、5~6万円です。

業者によって値段が変わるため、事前に数社見積もりをとって確認しておきましょう。

見積費や出張費が掛からないところや現場調査してくれるところもあります。また、作業時間帯によっても費用が変わることもあるため、注意が必要です。

まとめ

今回は、トイレタンクの交換方法や費用相場などについてご紹介しました。トイレタンクの交換は自分でもできますが、慣れない方はタンクを落下させたり取り付け不充分で不良を起こしたりする可能性があります。

費用を安く抑えられるメリットがある反面、リスクが大きいなどのデメリットも大きいです。多少費用が高くなりますが、自分で無理に交換するより、業者に依頼したほうが安心できます。

トイレタンクは頻繁に壊れるものではないですが、壊れてしまった場合は、長い時間トイレが使用できなくなります。少しでもトイレタンクに異変を感じたら、放置せずに早めの対応を心掛けましょう。

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