水のコラム

シャワーの温度調節がうまくできない!交換方法や費用相場とは?

2022年12月26日  シャワーのメンテナンス


シャワーの温度調節がうまくできないときは、原因の特定と適切な対応が必要不可欠です。ここでは原因と交換時期、費用相場や自分で直す方法についてご紹介します。

毎日使うシャワーだからこそ、原因や自分で対応できることを押さえ、適切な対応を心がけましょう。

シャワーの温度調節ができない場合に考えられる原因とは

シャワーの温度調節は主にサーモスタット(温度調節ユニット)で行われます。ここではサーモスタットがどのような理由で温度調節できなくなるのか、詳しい理由について解説します。

サーモスタット(温度調節ユニット)が故障している
温度調節には必要不可欠なサーモスタット。サーモスタットにはバルブが取り付けられているため、バルブが故障すると温度調節がうまくできません。

ほかにも、グリスやパッキンなどいくつかの部品も取り付けられているため、使用によってこれらの部品に劣化やゆるみが起きていると考えられるでしょう。くわえて、劣化の症状としては破損や水や湿度による腐食といった深刻な状況を招くケースもあります。

温度調節に異常が見られる場合は、サーモスタットに取り付けられた部品が関係していると考えましょう。

凍結している可能性がある
大寒波によってお住まいの地域の気温が著しく低下すると、水道管や給湯器周りの給水管、蛇口そのものが凍結し、サーモスタットが正常に動かない場合があります。

浴室は住宅の北側に設置されることが多く、住宅の中でも特に冷えやすい場所です。給湯器や給湯器周りの水道管などが外気に触れている場合は、凍結によってサーモスタットに異常が起きる点も視野に入れておきましょう。

シャワーのサーモスタットの交換時期

サーモスタットの平均寿命は約10~20年といわれています。

賃貸住宅やマンションの場合は、サーモスタットの設置時期や使用年数について具体的な数字を大家や管理会社に問い合わせると良いでしょう。賃貸住宅・マンションに住み始めた年数と、大家や管理会社から聞いた設置年数を足し、サーモスタットの平均寿命を差し引くことでおおよその交換時期が確認できます。

なお、平均寿命がすでに超過している場合は、大家や管理会社にサーモスタットの異常を相談し、交換や修理を依頼すると良いでしょう。

シャワーのサーモスタット交換を業者に依頼した場合の費用相場

シャワーのサーモスタット交換を業者に依頼した場合は、12,000~30,000円ほどの費用相場となります。

費用には部品代に合わせて技術料や出張費、時間帯が遅ければ夜間料金などがかかる場合もあるため、詳しい修理費用を知りたい方は、最寄りの水道業者にサーモスタットの交換費用を聞いてみましょう。

水道業者によっては悪徳な業者も少なくありません。特に多いのは、具体的な理由もなく、修理工程や交換部品を増やし、不必要な修理を行って費用を上乗せするケースです。安心・信頼できる水道業者に交換・修理を依頼できるよう、複数の水道業者に問い合わせると安心です。

シャワーのサーモスタットを自分で交換する方法

サーモスタットは自分で交換することが可能です。ここでは自分で交換する際の方法を、確認すべきポイントと種類について解説します。適切な処置を行わずにいると、水漏れや水が出ないなどといった複数のトラブルを招く可能性があります。今後の生活に役立てるためにも、細かくチェックしていきましょう。

なお、水回りの交換・点検・修理を行う場合は、必ず止水栓を閉めてから行ってください。取り付け作業が終わったり、点検が済んだりした場合は、再び止水栓を開き、動作確認を行うよう心がけましょう。

水栓購入の前に確認すべきポイント
サーモスタットを交換する際は、あらかじめ以下の点をチェックしてください。

●取り付け穴部分のサイズ
●距離

取り付け穴部分のサイズは、現状のサーモスタットを取り付けていた穴のことです。現状の穴のサイズに合わないサーモスタットはうまく設置できません。

現状のサーモスタットを取り外したら、必ず穴のサイズを計測しましょう。また、穴の中心同士の距離についても計測してください。距離が異なるサーモスタットも、うまく取り付けることができないので注意しましょう。

サーモスタット混合水栓(台付き)の場合
取付交換に際し、必要な道具は以下の通りです。

●新品の取り付け水栓
●プラスドライバー(念のためマイナスドライバーも用意すると安心です)
●ウォーターポンププライヤー(またはレンチ)
●立水栓取付レンチ

サーモスタット混合水栓(台付き)を交換する場合は、以下の順に沿って行いましょう。

1.止水栓を閉める
2.水栓の下に設置されたカバーを探す
3.カバーを見つけたらカバー部分に取り付けられたネジをドライバーでゆるめ、カバーを取り外す
4.取り付け穴の本体を固定する締め付けナットを立水栓取り付けレンチで回して取り外す
5.①座金②パッキンの順で取り外す
6.上から本体を引き抜く
7.交換用水栓の取り付け脚を取り付け穴に挿入する
8.点検口を開き①パッキン②座金の順で部品を取り付け脚にはめ込む
9.ナットを取り付けて立水栓取付レンチできつく締めて固定する
10.取り付け脚に給水管をつなぐ
11.取り付け終わったら、給水管のナットを立水栓取り付けレンチできつく閉めて固定する
12.止水栓を開き、動作確認を行う

台付きのサーモスタット混合水栓を交換する際は、必ず取り外した部品をそばに置き、紛失を防ぎましょう。

部品を取り外す前は、現状の画像をスマートフォンなどで残し、組み立て時に確認しながら行うと安心です。取り付け作業が終わったら、動作確認をして温度が元に戻ったことを確認して完了です。

サーモスタット混合水栓(壁付き)の場合
サーモスタット混合水栓の壁付きタイプを交換する際は以下の工具を用意しましょう。

●新品の混合水栓
●ウォーターポンププライヤー(またはレンチ)
●シールテープ

サーモスタット混合水栓の壁付きタイプを交換する方法は以下の通りです。

1.止水栓を閉める
2.水栓本体の後方についたナットを2つ、それぞれレンチでゆるめる
3.水栓を手前に引き抜く
4.クランク感を反時計回りに回し、取り外す(固く動かない場合はレンチで回してみましょう)
5.接続部分の壁側にシールテープが付着していた場合はきれいに取り除く(周囲が汚れていた場合もきれいに掃除をしましょう)
6.交換用水栓の取り付け脚部分に用意したシールテープを巻き付ける(万が一うまく貼れなかった場合は新しいシールテープを使用しましょう.粘着力が弱まり、うまく取り付けられない可能性があります)
7.壁面の開口部分に取り付け脚をはめこむ
8.時計回りに回して接続する
9.水栓本体を再度取り付ける
10.ナットをレンチできつく締めて本体を固定する
11.止水栓を開いて動作確認を行う

サーモスタット混合水栓の壁付きタイプを交換する際は、必ず止水栓を閉めてから行いましょう。止水栓が開いたままだと、交換作業中に水が漏れ出す可能性があります。また、シールテープを取り付け脚に巻き付ける場合は、きれいに巻き付けるのがポイントです。

うまく巻き付けられないまま取り付けてしまうと、接合部分にうまく入らない場合や、取り付け後の使用中に違和感があります。なお、シールテープは一度剥がすと粘着力や防水力が低下します。剥がした物を再利用するのではなく、新しい物を巻き付けるよう留意しましょう。

まとめ

シャワーの温度調節に異常がある場合は、温度調節を行う部分である「サーモスタット(温度調節ユニットとも呼びます)」に取り付けられた部品に問題があると考えられます。

サーモスタットは自分で交換することも可能ですが、正しい方法で進めるためには、現状を細かくチェックし、どのように取り付けられているのか、また、どのような型番(タイプ)なのかを確認することが大切です。

現状のサイズとは異なるサーモスタットではうまく取り付けられないだけでなく、出費や手間を増やしてしまいます。スムーズに交換するためにも、必ず現状のタイプの確認を行ってから新しい物を購入するよう心がけてください。

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