水のコラム

お風呂の蛇口交換はどうしたらいい?具体的な方法を解説

2022年04月26日  お風呂のメンテナンス


蛇口は経年劣化によって、突然水漏れが起こることも珍しくありません。自分で蛇口を交換する方法と業者に依頼して交換する方法があります。

もたもたしていると被害がどんどん大きくなっていってしまい、修理に手間取ったり修理費が高額になったりするので、急いで対処しなければなりません。

お風呂の古い蛇口にはこんなトラブルが

蛇口が古いと、パッキンの劣化やナットの緩みでさまざまなトラブルが起こります。「蛇口から水が垂れてくる」「シャワーヘッドから水が垂れてくる」「壁と蛇口の接合部分から水が垂れてくる」などの現象が起きた場合は、蛇口の修理や交換の検討が必要です。

初めは少しのポタポタと水が滴る程度の水漏れが、いつしか蛇口を捻った時と同じような水漏れになるケースも珍しくありません。

水漏れは水道代を無駄に払い続けるのと同じですから、見つけ次第すぐに対応しましょう。

■蛇口から変な音が聞こえたり蛇口がガタガタしたりした時も修理の合図
現状目に見えて水漏れが起きていなくても、蛇口から「ブーン」や「キー」などの異音が確認できた場合は、蛇口のパッキンの交換時期です。

また、経年劣化で蛇口のナットが緩くなってしまうので、蛇口がガタガタしているのに放置すると蛇口本体が外れてしまい大惨事になってしまいます。

■蛇口の寿命
蛇口の寿命は10年程度です。もっとも、使用頻度によって異なります。しかし、10年を超えると上述した症状が起こります。

問題なく使えるからといって放置していると、錆びが発生して取り外しの作業自体が困難になるケースもあるので、すぐに交換をしましょう。

蛇口の使用を続けて10年以上経過していると、修理に必要な部品が製造されていないケースもあるので、蛇口全体の交換も検討するのがおすすめです。

お風呂の蛇口を交換するときに用意する道具

業者に依頼しないで蛇口の交換をする場合は、道具を用意しなければなりません。
必要な道具と用途を把握しましょう。

■モンキーレンチ
ナットを回す際や給水管の取り付けに使うのがモンキーレンチです。通常のレンチでも問題ありませんが、サイズに合わせて変更ができるモンキーレンチがおすすめです。

■シールテープ
壁付混合水栓の場合、クランク管に巻きつけて水漏れを防ぐために必要です。

■各種ドライバー
プラスドライバーはハンドルやレバーに使われているネジを緩めるのに使います。マイナスドライバーは、止水栓を締める際に必要です。また、パッキンを取り外す際も使用します。

使用している蛇口によって、ドライバーの大きさが異なるため、事前に蛇口の型に合うドライバー用意しましょう。

お風呂の蛇口の交換手順

蛇口には、台付混合水栓と壁付混合水栓の2種類があります。

そして、2つは交換手順が異なるので、交換する蛇口がどちらのタイプであるか確認した上で交換作業を行ってください。

■台付混合水栓の交換方法
台付混合水栓は、水栓の裏側のナットを外す際に、特殊な工具が必要になるケースがあるため、自分でできない場合は業者に依頼する他ありません。

交換する方法は、点検口のカバーを外します。水とお湯の接続がフレキシブル管であれば、ナットを緩めて本体から外します。

フレキシブル管とは、名前の通り、自由自在に管を曲げられる管です。次に、水栓の裏側にあるナットを外して水栓を外します。ナットが外せない場合は業者に依頼して修理をしてもらいましょう。

問題なく取り外せたら、接続部分の錆びや汚れを掃除して、新しい水栓を取り付けてナットで固定します。
水栓とフレキシブル管をつないで水漏れをチェックします。最後に吐水部とシャワーホースを接続して、水漏れがなければ完了なので、点検口のカバーを閉めましょう。

台付混合水栓を交換する場合、フレキシブル管もあわせて交換するのがおすすめです。

■壁付混合水栓の交換方法
まずはナットを外して取り付け脚から水栓本体を外しましょう。壁から取り付け脚を外したら、接続部分の錆びや汚れを掃除しておきましょう。
そして、新しい水栓の取り付け脚にシールテープを6回から9回巻いて、取り付け脚を壁に取り付けます。水栓本体が水平になるよう調整しながら取り付けたら、シャワーホースを本体に取り付ければ完了です。

シールテープを巻いた後、取り付けが上手くできなくて逆回転して調整した場合は、シールテープを巻き直す必要があります。また、ナットを締めたら水漏れの確認をして、動作確認をするのを忘れないでください。

交換が難しい時は業者に依頼するのもあり

自分で蛇口の交換ができない場合や、工具を一式揃えなければならない人は、業者に依頼するのがおすすめです。

シールテープを巻く作業などのミスができない作業もあるので、自分で交換すると非常に手間がかかります。

また、一見問題なく取り付けができたように見えても、後から不具合が出てきたり、水温が安定しないなどのトラブルが出てきたりと、状況によっては作業をやり直す必要があります。

一度自分で蛇口の交換を試して、結局作業を完遂できなかった場合、結果的に業者に依頼する必要があるため、より多くの費用が発生します。

自信がなければ遠慮なく業者に相談することが大切です。

■DIYだと蛇口選びが大変
業者に依頼する費用はかかりませんが、自宅のお風呂に合う蛇口のタイプを調べたり、性能を選んだりする必要があるので、慣れない人だと時間と労力がかかります。

さらに、上述したリスクと隣合わせであるため、DIYをするメリットがあまりありません。特別な事情がない限り、業者に依頼して修理をするのがおすすめです。

■業者に依頼した時に発生する費用の相場
蛇口の交換だけを業者に依頼した場合、8,000円から15,000円程度の費用がかかります。さらに、部品代や諸経費が上乗せされていくので、業者によって費用にムラがあります。

■費用を抑える方法はある?
複数の業者に依頼して見積もりを依頼し、比較をすれば、最も安い金額で依頼ができる可能性はあります。

相見積もりを取れば、法外な金額を提示する業者を避けられるだけではなく、費用の相場もチェックできるメリットも得られます。修理依頼の際は必ず複数の業者に依頼して見積もりを出しましょう。
しかし、安すぎる費用を提示している業者に依頼すると、品質が悪い可能性があるので、極端に安い費用の業者には依頼しないようにしましょう。

■信頼できる業者の特徴
業者は「指定給水装置工事事業者」を取得している必要があり、指定給水装置工事事業者は各地域の水道局が認定しているものです。

つまり、自分が住んでいる地域の業者が指定給水装置工事事業者の認定を受けていれば、信頼できる業者であるとわかります。水道局が指定する業者に依頼するのはマストなので、調べておきましょう。

まとめ

蛇口の交換は、一見簡単そうではありますが、トラブルのリスクが非常に高く、慣れていないと蛇口の取り外しもできません。

ナットが上手く外れない場合でも業者に依頼するのが得策になるので、決して無理をして作業をしないようにしましょう。

ところが、世の中には悪徳業者も存在しているため、業者選びは手を抜いてはなりません。水道は生きる上で必要不可欠なものなので、日頃から信頼できる業者を調べておきましょう。

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