水のコラム

排水管の構造はどうなっている?排水管トラブルの原因やつまり解消法を解説!

2022年04月10日  つまりのトラブル


キッチンやお風呂、トイレといった水回りには欠かせない排水管。

排水管は主に、飲料水や洗濯、入浴、炊事といったものにも必要不可欠な水を、各家庭・学校・企業で人々が生活・活動する場所に送る配管そのものを指します。

一般的に200㎜以上の中大口がメジャーだとされていますが、事業体によっては大きさが異なります。そこで今回は、排水管の構造やよくあるトラブルの原因、さらにつまった時の対処法についてまとめてみました。

排水管の構造

排水管の構造は一体どのような構造になっているのでしょうか?

排水管というのは、キッチンやトイレといった各水回りで使った水を、下水管に送り、下水処理施設に送る役割を担っています。そしてそこから、給水管同様にお風呂や台所、トイレなどの箇所から使用した生活排水を受け取り、下水管へと流していくのです。

排水管にはおもに、塩化ビニル管や鋳鉄管といった材質があり、材質によって強度も耐久性も異なります。耐久性の高さでいえば、塩化ビニル管であれば、比較的排水管内の摩擦抵抗も少ない構造になっているので、通水性の高さも兼ね備えているのが特徴です。

また、鋳鉄製の排水管は、柔軟性に長けており、耐震性にも優れているので、どんな環境に設置するのかによっても異なります。戸建ての家屋であれば床下に、マンションのような集合住宅であれば壁の中に埋まっているケースが多く、普段はなかなか目にできない場所に設置されています。

また、戸建ての住宅であればそのまま地下の排水管に合流します。

しかしマンションとなると各部屋が排水管を共有している構造になっているので、他の部屋でつまりを起こしてしまうことで、別の部屋にまで水漏れのトラブルに発展させてしまう可能性があり、注意しなければいけません。

隣の部屋で起きたものがこちらに来るパターンも、逆にこちら側から他の人に迷惑をかけてしまうことも当然あります。仮に、トイレやお風呂に流してはいけない素材や水に溶けないものを流してしまうと、つまりや異臭、水が流れない、反対に溢れ出すといった現象が起きることもあるので、日常的な水道習慣にも気を付ける必要があります。

排水管トラブルの原因

「最近、トイレの流れが悪くなった気がする」「キッチンや洗面台の水の流れが遅くなった」と感じることはありませんか?

そもそも水回りのトラブルの原因にはどんなものが考えられるのでしょうか。実は排水管のつまりの原因は、その場所ごとに、そしてどんなものが流れるかによっても変わってきます。

たとえば、キッチンであればおもに調理や食器洗浄で発生する「油」や「洗剤の溶け残り」「食材のカス」といったものが挙げられます。

とくに、毎日料理をする家庭であれば、こういったものを放置したままにしておくと、たとえ少量の油であっても管内に固まって詰まりや悪臭にもつながってしまいます。

また、トイレの排水管でありがちなトラブルでは、おもに一度に対象のトイレットペーパーを流しこんでしまう、紙おむつや生理用品のような本来水に流してはいけないものを流してしまうことでつまります。

ほかにも、意外に思うかもしれませんが、子どものおもちゃやアクセサリーなどの小さなものを落として、そのまま気づかずに流してしまうことでもつまる可能性があります。最後にお風呂でつまりを引き起こしやすいのは、髪の毛や垢、シャンプーやリンスといった石鹸の溶け残りが考えられます。

お風呂も毎日のように使う場所でもありますし、水やお湯では簡単に溶けないといった厄介さもあります。普段、とくに意識していなくても油や流してはいけないものを流してしまっている方は、日常生活においてそういった習慣を控えるだけでも、排水管のつまりを予防するのには効果的なので、今一度見直してみてくださいね。

排水管が詰まったら?

では、排水管が詰まってしまったどうすればいいのでしょうか。

つまりは、薬局やホームセンターなどでも購入できる市販のパイプクリーナーを使えば、ある程度は解消できます。液体タイプのものであれば、つまりを起こしている場所に流し込み、少しの時間放っておいてから水やお湯で流すと髪の毛などがとけるものもあります。

また、粉末タイプのものは、水と反応して泡になることによって、汚れを浮き上がらせます。洗浄力の高さがメリットではありますが、一方で人体に影響のある成分が含まれている商品もあるので、使用する際は必ず換気を怠らず、説明書通りに作業を行うようにしましょう。

より安全かつ手軽にお手入れをしたい方は、重曹やクエン酸を使用するのがおすすめです。どちらも強力なものではないため、肌への影響も比較的少なく、手軽に手に入るといったところもメリットです。

さらに重曹もクエン酸も粉なので、排水管内にふりかけそのまま1時間程度放置し、最後にお湯を流すことでそのまま汚れも落ちます。

排水管の汚れをしっかり落としたいけれど、少し強い薬品に対して少し抵抗感がある方にとってはおすすめです。もし根本的につまりを解消したいのであれば「ラバーカップ」を使用するのも一つの手です。

ラバーカップは、別名スッポンとも呼ばれており、棒の先に半球状のゴムカップがついているアイテムです。通常、トイレで使われるイメージの多いラバーカップですが、台所用として準備しておくと便利です。

ただし、あまりにもつまりの状態がひどい、自分では対処しきれない場合は、水道業者のプロに依頼してみるのが得策といえるでしょう。

排水管つまりを防ぐには?

最後に、排水管のつまりを日常的に起きないようにするための対策方法についてご紹介します。

主にキッチンのつまりの原因となりやすい「油」を排水口に流さないことが大切です。油の性質は温度が高い状態だと液体のままですが、冷えてしまうと固まりこびりつきやすくなるため、なるべく調理の際に鍋やフライパン、食器についた油は、あらかじめ拭き取ってから洗い流すようにするだけでも変わってきます。

しかし排水溝のゴミ受けやバスケットは、使っていると日々汚れてしまいます。とくに、排水トラップに至っては定期的な掃除も欠かしてはいけません。理想は週に1回程度ですが、排水管のつまりが原因で大きなトラブルに発展してしまう前に、こまめに掃除しておくのが何よりも重要です。普段から、詰まってしまう減となるものを流さないようにする、つねに清潔さをキープするようにしましょう。

まとめ

今回は、排水管の構造やトラブルの原因、詰まってしまった際の対処法、さらに日常的につまりを防ぐための方法についてご紹介してきました。

排水管のつまりは戸建てであれば、被害は自分の家だけで済みますが、マンションやアパートなどの集合住宅の場合は周囲の住民にも迷惑をかけてしまうことや反対に他人の詰まりが原因となって、自分の部屋にも何か下のトラブルを被る可能性も少なくありません。

排水管のつまりの原因には、油が固まったもの、浴室では髪の毛やせっけんの溶け残りカス、トイレだと水に溶けないものを誤って流してしまったなどが挙げられます。油は調理で残ってもそのまま流すのではなく、あらかじめ拭き取っておくようにしましょう。

普段の習慣やこまめな掃除によって、詰まらせないように工夫することも大切です。

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しまね水道職人(島根水道職人) 0120-492-315

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