水のコラム

お風呂の排水口の流れが悪いと感じた時の対策や解決方法を紹介!

2022年03月03日  お風呂のトラブル


お風呂場の水の流れが悪くなったら、排水口がつまっているかもしれません。業者に頼むことが最も手っ取り早い解決方法ですが、できるなら自分で直したいですよね。

排水口がつまる原因はさまざまですが、市販に売られているアイテムを使えば、解決できる場合も。そこでこの記事では「排水口のつまりを自分で解決する方法」に注目して、その手順を解説します。

排水口の仕組みについて解説

排水口からは、流した水や浴槽内に溜まった水を排水します。

排水パイプを通じて下水へと流れる仕組みです。しかし、排水するといっても、水に含まれている髪の毛や体の垢、石鹸カスなどの汚れがパイプに詰まる可能性がありますよね。

特に洗い場では汚れが流れやすいので、排水口の入り口に汚れの受け皿(ストレーナー)を設けて、排水パイプの詰まりを予防しています。

■排水口の肝は「排水トラップ」
排水口には「排水トラップ」という部分があります。排水トラップは、流水の逆流や臭いや雑菌が放出を防ぐ、シャッターのような役割です。

構造はメーカーによってさまざまですが、共通して「水封」といわれる原理を採用しています。実は排水口から流れた水は、全て下水に流れるわけではなく、排水トラップに溜め込まれる原理になっているのです。

これは「封水」といい、水を溜め込むことによって逆流や臭い、雑菌を排水口から封じ込みます。快適な浴室環境を保てるのは、排水トラップのおかげと言えるでしょう。

お風呂の水の流れが悪くなる原因

お風呂の水の流れが悪くなる大半の原因は、排水口のつまりです。

髪の毛や固形物など、ある程度まとまりのあるものが排水口に蓄積されてしまうと、水が流れづらくなります。ここまではごく当たりまえのことですが、お風呂の構造によってつまりを起こしている箇所が異なるのです。

お風呂の構造は、戸建住宅とマンション・アパートで違いがあります。その具体例を以下で解説。

■在来工法のお風呂
在来工法のお風呂は、築年数の古い戸建住宅に多く見られます。排水口が浴槽と洗い場の2つにわかれていることが特徴です。

したがって、浴槽の水の流れが悪い場合は、浴槽側の排水口がつまっている可能性があります。

逆に洗い場側の水の流れが悪いなら、洗い場側の排水口がつまっているかもしれません。

■ユニットバスのお風呂
ユニットバスのお風呂は、マンション・アパートなどの集合住宅に多く見られます。

上記で説明した在来工法のお風呂とは違い、浴槽と洗い場の排水口がつながってることが特徴です。

浴槽の排水は洗い場の排水口を経由して排水パイプを流れます。つまり、洗い場側の排水口がつまってしまうと、浴槽側の水の流れも悪くなってしまうのです。

お風呂の排水口のつまりを自分で解決する場合は

お風呂の排水口がつまっても、自分で解決できる場合があります。つまりの原因は、排水口に汚れが蓄積されていることが大半であり、市販の道具で汚れを除去できる場合が多いです。

ただし、排水口の奥深くにある「排水トラップ」がつまっている場合は、業者に頼む必要があります。ここからは、つまりの原因を解決するさまざまなアイテムをご紹介。

■お酢と重曹
お酢や重曹は、排水口のぬめりや汚れを除去する作用があります。どちらもご家庭にある身近なアイテムなので、手軽に活用できる点がメリットです。

重曹はアルカリ性のため、油などの酸性の汚れを分解できます。したがって、排水口の皮脂汚れは重曹で落とすことが可能です。その一方、お酢は酸性の力を利用して、アルカリ性の汚れを分解したり、雑菌を減らしたりする作用があります。

雑菌はぬめりのもととなるので、髪の毛やその他の汚れを固めてしまい、つまりの原因に。重曹とお酢、双方の力を利用することで、つまりの解消につながります。

■液体パイプクリーナー
液体パイプクリーナーは、水酸化ナトリウムという洗浄成分によってぬめりや汚れを除去するアイテムです。スーパーなどで手軽に買うことができるので、日常的に活用できます。

使い方はいたって簡単であり、液体を排水口に注ぎ込み、10〜15分ほど経過したら水ですすぐだけです。

なお液体を注入後、すぐに水ですすいでしまうと、最大限の効果が発揮されません。ぬめりや汚れに液体の成分が浸透させてから、水ですすぐことがポイントです。

■ラバーカップ
ラバーカップは、排水口につまっている固形物や汚れを吸引するアイテムです。トイレがつまった時に活用することが多いですが、浴室の排水口でも使うことができます。

使い方はトイレで活用する際と一緒で、先端の吸引キャップを排水口に押し当てて、勢いよく引き上げる。これを繰り返すことで、ラバーカップの吸引力によってつまりを解消します。

似たようなアイテムに「真空式パイプクリーナー」がありますが、ラバーカップと同じ原理です。しかし、吸引力が強力なので、ラバーカップよりは効果が高いでしょう。

■ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシは、排水口の汚れを削り取ることで、つまりを解消するアイテムです。ワイヤーの先端にブラシが付いており、ものによって長さや強度が異なります。

排水口の入り口付近に汚れがあれば、ブラシで掃除ができますが、奥に汚れがある場合はブラシが届かないことも。また、下手にゴシゴシとブラシを動かしてしまうと、配管を傷める可能性もあるので注意が必要です。

業者はつまりの原因を根本から解決してくれる

先に解説した通り、排水口がつまったら、まずは自分で解決できる方法を試してみましょう。ただし、それでも解決できないようであれば、プロの業者に任せるのが無難です。

業者は高圧洗浄やドレンクリーナーといった専用の道具を使用するので、つまりの原因を根本的に解決します。自分では手に負えないケースだと、汚れが大量に蓄積されていたり、排水口の奥でつまっていたりする可能性も。

そこで無理に対処しようとしてしまうと、つまっていない箇所に汚れが移動してしまい、状況がさらに悪化してしまうこともあるのです。特に集合住宅の場合は、近隣の住人にも影響が及ぶこともあるため、必ず業者に依頼しましょう。

■高圧洗浄
業者は特殊な高圧洗浄機を使って、つまりに対処することが多いです。料金相場はつまりの状況によって変動し、排水口の入り口付近に汚れがある場合は約10,000円〜、排水口の奥に汚れがあるならさらに料金が高くなります。

■ドレンクリーナー
ドレンクリーナーは、ワイヤーの先端にバネのような金具が固定されている専用器具です。ワイヤーが折れ曲がることで、排水口のような入り組んだ穴でも難なく進むことができ、つまりの原因となる汚れを絡め取ります。

■薬剤
業者は薬剤を使用して、つまりに対処することもあります。市販の液体パイプクリーナーよりもさらに強力な薬剤を使用。作業の手間は高圧洗浄よりもかからないので、料金相場も安く抑えられます。

まとめ

この記事では、排水口のつまりを解決する方法について解説しました。お風呂場は毎日使うものなので、排水口には汚れが蓄積されやすいです。

今は大丈夫と思っていても、いずれつまりを起こす可能性もあるので、日常的にメンテナンスすることが大切となります。

つまってからでは遅いので、この記事でご紹介したことを踏まえて、排水口のつまりを予防していきましょう。

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