水のコラム
キッチンメーカーが販売しているシステムキッチンって何?タイプや主な機能を解説!
システムキッチンと聞いて、どのようなキッチンを想像しますか?
システムキッチンにはさまざまなタイプがあります。近年では、多様な機能の備わった魅力的なシステムキッチンも数多く販売されています。
システムキッチンの特徴をわかりやすくご紹介します。
キッチンのリフォームを考えている方は、ぜひ理想のシステムキッチンを見つけてください。イメージを膨らませる時間もとても楽しいひと時となることでしょう。
システムキッチンについて解説!
システムキッチンという言葉はよく耳にすると思いますが、システムキッチンとはどのようなキッチンだと思われますか?
システムキッチンとは、シンク・調理台・コンロ・収納などがひとつにまとまった形状のキッチンのことを指します。
システムキッチンが登場したのは昭和40年代後半から。主に一般家庭を中心に広がっていきました。システムキッチンは狭い日本の住宅事情を考慮した、使いやすさを追求したキッチンです。
間口いっぱいまで設置が可能なので、キッチンの収納スペースが大きくとれること、調理台につなぎ目がないため、水がシンク以外の場所に入り込まないメリットがあります。
設置する際は、パーツの状態で運び入れ、その場で組み合わせて設置するのがシステムキッチンの特徴です。
掃除がしやすくキッチンの衛生状態を良好に保ち、おしゃれで見た目も美しいシステムキッチンがどんどん誕生しています。
システムキッチンと普通のキッチンはどう違う?
システムキッチンと普通のキッチンは、機能やデザインで区別されているわけではありません。
システムキッチンは、ひとつにまとまった形状からもわかるように、天板(ワークトップ)が一枚でつながっているかどうかが、普通のキッチンとの違いになります。
システムキッチンには、さまざまな機能をオプションとしてつけることができます。そのため、システムキッチンとして紹介されるものの中には、高機能を備えたものも存在します。
しかし、システムキッチンと呼ぶことと高機能が備わっていることは、あまり関係ないといえるでしょう。普通のキッチンに充実した機能が付いていたとしても、コンロやシンクが別々となっている場合は、システムキッチンとは別のカテゴリーとなるのです。
多様なタイプに分類されるシステムキッチンを紹介!
システムキッチンをタイプ別に見ていきましょう。
形や必要なスペースなどそれぞれに特徴があります。自分に合ったお気に入りのシステムキッチンを見つけましょう。
■I型システムキッチン
システムキッチンの基本的なタイプです。
シンクから調理台、コンロまでがまっすぐに並んで配置されている形を指します。
狭いスペースにも対応できるため、最も使われているタイプです。多く見かけることからも、デザイン性という観点からは少々乏しく感じるかもしれません。
■L型システムキッチン
角を活かした設計の、使い勝手のよさが魅力のキッチンです。
コンロとシンクが90度の角を挟んで配置されます。
体をひねることで、コンロとシンクを使い分けることができ、調理台に広いスペースが確保できるのもポイントです。調理器具を置いてもスペースを有効的に使えるでしょう。
L型システムキッチンを設置するにはある程度の広さが必要となり、価格もI型システムキッチンよりも高めになります。
お料理好きの方にはとくにおすすめの形です。
■U型システムキッチン
コの字型ともいわれるように、一辺を除いて囲むように設置されるタイプです。
コンロとシンクの配置がL型システムキッチンとほぼ同じで、使い勝手が非常によいといえるでしょう。特徴としてあげられるのは、ダイニングに面した一面があることです。
この一面は配膳や片付けにとても有効に使うことができます。
設置には広いスペースが必要となり、価格も高額傾向にある点がデメリットとなるでしょう。
■ペニンシュラ型システムキッチン
アイランド型システムキッチンの一辺が壁と接しているタイプです。
設置場所が限定されず、ある程度自由になること、開放的な空間が作れることがメリットです。壁に接している場所にコンロを置くことで、アイランド型システムキッチンよりも、油ハネに強いともいえるでしょう。
煙や臭いが広がりやすいというデメリットがあります。また収納スペースも多くはとれないところもマイナス点となるでしょう。
■アイランド型システムキッチン
デザイン性からも、こだわりを持つ方に大変好まれているタイプです。
その名のとおり、島を連想させるように、一面も壁には接していません。
設置するには最も広いスペースが必要となりますが、開放感があり、調理台のスペースも非常に広く確保できます。
家族とのコミュニケーションが取りやすいことも特徴です。おしゃれな反面、油ハネや水ハネなど、遮るものがないため飛び散りやすいというデメリットがあります。
常にキレイに保てていないと、アイランド型システムキッチンのよさは半減してしまうでしょう。
システムキッチンの主な機能
各メーカーからは、魅力あふれる機能を備えたシステムキッチンが販売されています。
その中から、いくつかご紹介しましょう。
■流レールシンク
シンク内のゴミや汚れを簡単に流すように考えられた機能です。
掃除の手間を軽減できることが大変魅力です。少しでも多く家族との時間を取りたい方には、嬉しい機能といえるでしょう。
■ほうき水栓
充実した水回り機能のひとつです。
空気を含ませた水をほうき状に噴射させる節水機能の水栓です。従来製品と比べ35%も節水が期待できるとなれば、頼もしい限りです。
■くるりん排水口
キッチンの中でも汚れが溜まりやすい場所が排水口です。
その排水口を、水を流すだけでキレイにしてくれる優れものの機能です。掃除の負担は間違いなく軽減されるでしょう。
■ハンズフリー水栓
蛇口をひねることやレバーを操作することなく、センサーが感知して自動的に水を出してくれる機能です。
調理中や洗い物中に、ハンドルを汚すことなく水を出すことができます。使ってみるとその便利さにきっと驚くことでしょう。
■ミニマリズムがコンセプト
シンプル・イズ・ザ・ベストが象徴のようなキッチンです。
ヨーロッパのデザインを思わせつつも日本のライフスタイルにもマッチしている、こだわりのキッチンといえるでしょう。
とくに角型のシンクは掃除もしやすく、美しくもある、まさに魅力的です。
■ワークトップも自分仕様に
ワークトップ(作業台)の高さを1cm単位で変更できる優れものです。
集合住宅向けのコンパクトキッチンでも調節可能なのは、珍しいかもしれません。
ワークトップの高さは合っていないと体への負担もかかります。自分に合った高さに変更できるのは非常に嬉しいポイントといえるでしょう。
まとめ
今回は、システムキッチンについてご紹介しました。
一口にシステムキッチンといっても、実に多様なキッチンで溢れていることがおわかりいただけたかと思います。
お料理好きの方にとっても、家族との時間を考えても、キッチンはとても大切な空間といえるでしょう。
リフォームを検討されている方は、見れば見るほど迷うのではないでしょうか。こだわりの優先順位をつけると整理しやすくなると思います。特徴もさまざまなシステムキッチンから、自分にぴったりのキッチンを見つけていただければと思います。