水のコラム
台所の排水口をお手軽に掃除できる方法を紹介!
毎日の排水口のお掃除は思いのほか大変です。
台所は毎日使う場所ですから、清潔に使用するために隅々までキレイにしておきたいもの。
今回は、排水口掃除を手軽に終える方法を紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
きっと台所にたつのが楽しくなりますよ。
台所の排水口が汚れる原因
排水口の清掃が面倒で、ついついさぼってしてしまう人も多いのではないでしょうか。
冬の季節については多少掃除しない期間があっても大丈夫かと思いますが、夏の暑いシーズンにかけては、怠けて清掃せずにしておくと大変なことになってしまいます。
清掃を怠ると、虫が湧いたり異臭が立ち込めたりと面倒なことになってしまいます。
台所の排水口が汚れる原因として頻繁にあげられるのが、生ゴミや油汚れ、洗剤の残りなどです。とくに油汚れに関しては、油が冷えると固まってこびり付いてしまい、厄介なことになります。
たとえば、残飯を排水口に流したままにすると、雑菌が増殖し異臭や滑りの原因になってしまいます。
加えて、雑菌が繁殖してしまうことで食中毒の引き金にもなってしまうのです。通常食中毒は、生肉や傷んだ食品を食べてしまった際に起こるイメージですが、排水口内に潜んでいる雑菌が水の飛沫に混ざって食品に付着して発生してしまうこともあり得ます。
このように、いろいろな状況が重なって排水口の汚れの原因となってしまいます。でも、できるだけ排水口の汚れは触れたくないですよね。
とてもお手軽な排水口の掃除方法3選を紹介!
ここからは、排水口にできるだけ触れたくないという人に向けて、とても簡単な排水口の掃除方法を3つ紹介します。
■重曹とクエン酸
排水口には食材カスや油汚れなどが蓄積されます。
そんな汚れに対しては、重曹とクエン酸のコンビネーションが抜群に効力を発揮します。
用意するものは
・重曹 1カップ
・クエン酸 2分の1カップ
・60℃~70℃のお湯 2ℓ以上
・ゴム手袋
・スポンジ
を準備してください。
まず、排水口内に水を流し込み、濡れた状態にします。その後、重曹を排水口内に均一にふりかけましょう。
重曹の量は目安ですので、適宜調整してください。
次に重曹とクエン酸が2:1になるように溶剤を作ってみましょう。クエン酸をかけたらその後30分から120分ぐらいそのままにします。
その時間経過後、60℃〜70℃のお湯を2ℓ以上流し込みましょう。なお、湯温が高すぎるとプラスチックの排水管が損傷したりする危険があるので、熱湯の使用はくれぐれも控えてください。
最後にお湯を流し切ったらゴム手をしながら排水口内の汚れをスポンジで擦り洗いして落としたら終了です。アルカリ性と酸性成分が融合することによって二酸化炭素が生じ、汚れを浮き上がらせてくれるため、重曹とクエン酸のコンビネーションが効果を発揮します。
ちなみに、クエン酸の代用として「酢」を使用することもできるため、挑戦してみてください。
■塩素系漂白剤
続いて紹介するのが、塩素系漂白剤を使用する方法です。
用意するものは塩素系漂白剤(アルカリ性次亜塩素酸ナトリウム)とゴム手袋の2点のみです。
作業前に、換気のために窓を全開にするか換気扇を回しましょう。
最初に排水口内の生ゴミは、あらかじめ取り除いておくようにします。次に、漂白剤を排水口内の汚れている箇所に吹きかけます。受け皿と排水口カバーは外しておきましょう。
その後、排水口にフタをして30分ぐらいそのままにしておきます。その時間経過後、ゴム手をしながら水で残った漂白剤を汚れと共にしっかりと洗い流したら完了です。
漂白剤を使用した清掃は時短で簡単ですが、有毒ガス発生の危険とも隣り合わせなので、使用上の注意はよく読んでから作業しましょう。
■液体パイプクリーナー
最後に、排水口内に詰まりがあるときに有効な液体パイプクリーナーを使用した方法です。用意するものは「液体パイプクリーナー・ゴム手」の2点のみです。
漂白剤と同様に手短に作業できます。作業前に換気を充分に行なってから、排水口の各パーツを外していきます。排水管内に液体パイプクリーナーを適量流し込み、60分ぐらいそのままにしておきます。
液体パイプクリーナーの分量は本体容器部分に記載がありますので、その情報にしたがってやりましょう。60分後、分解しておいた各パーツを元通りにして、数分間水を流しましょう。洗い切ったら完了です。
なお、古い排水管にパイプクリーナーを流す場合、破損することもあります。長時間の使用は避けましょう。また、他の洗剤とは絶対に混ぜないでくださいね。有毒ガスが生じてしまいます。
排水口が詰まって流れない時の対処法
排水口が完全に詰まってしまう時もありますよね。そんな時に、おすすめの方法を紹介します。参考にしてみてください。
■ボロ雑巾とお湯を使用
まず、初めに紹介するのが「ボロ雑巾とお湯」を使った方法です。はじめに、排水口のワントラップを外して空っぽになった排水管内にボロ雑巾をきっちり詰めていき、フタをします。
この際、後から引っ張り上げられるように少しボロ雑巾先端を排水口の外に出しておくことがポイントです。
次に流し内部に6、7割ぐらいのお湯を張り終えたら、ボロ雑巾を引っ張り上げて一気にお湯を流し込んでいきます。この動作によって付着した汚れ・油などを洗い落とすことが可能です。
ただし、この方法は、初期の詰まりが軽度の段階に有効です。完全に詰まり切っている状態でこの方法をしてしまうと、逆効果で水が溢れてしまうこともありますので、注意してください。
■ペットボトルを使用
完全に詰まり切っていて、水が停滞してしまっている場合には、ペットボトルを使って改善する方法があります。
はじめに、ワントラップを外して排水管を空っぽにしてから、排水管口とペットボトルの口の部分を合わせます。ポイントは、隙間をつくらないようにすることです。次に、ペットボトル側面を持ち幾度か凹ませる作業を繰り返して空気を送り込みます。
この方法の目的は、ペットボトルで送り込んだ空気で配管水圧上げ、詰まりを改善することです。
■真空パイプクリーナーとワイヤーブラシを使用
真空パイプクリーナーは、パイプクリーナーのカップ部分を排水管に押しつけてハンドルを押すだけで、水の圧力を上げることが可能です。
ハンドルを引くだけでいっぺんに水が引き上げられるので、詰まりの改善に有効です。ワイヤーブラシは一方が螺旋状ヘッドになっています。
最初にブラシのヘッド部分を排水管内部の奥まで差し込み、突き当たった部分のところでハンドルを回すと回転しながらヘッドが詰まった汚れを落としきります。
もう一方のブラシは排水管内部に付着した汚れを落とすものです。ワイヤーブラシには「ストレート型」と「クランク型」があります。いずれも、オンラインショップやDIYショップですぐに購入できます。
■液体パイプクリーナーを使用
即効性を求めるなら、液体パイプクリーナーが手っ取り早いでしょう。中の粘着タイプの液体がパイプ管内部にとどまり、汚れを徹底的に溶かし切ります。
粉末タイプもあります。このタイプはより強力なので、液体タイプでは落としきれない時に使いましょう。
清潔な排水口の状態を保つには?
最後に、排水口を常に清潔にしておく方法について、いくつか紹介しておきます。
■三角コーナーはいつも清潔にしておく
毎回の調理時には、必ず使う三角コーナーですが、しっかりと後処理できていますか?
三角コーナー内の生ゴミを放置したままにしておくと、雑菌が増殖して滑りの原因となります。そうならないためにも、週2回は洗剤や重曹などを使い掃除しましょう。
■お湯を仕上げに流す
毎回台所を使用した後は、お湯を使用してシンク内全体を洗い流しましょう。適温は50℃ほどのお湯です。
60℃以上の温度になってしまうと、塩化ビニール素材の排水管が変形して傷みます。このお湯を流す工程をすることで、油汚れの凝固を防ぎ、殺菌作用にもなります。
■アルミホイルを置いておく
アルミホイルは、水と化学反応すると、金属イオンを発生させます。実は、この金属イオンがカビや雑菌を排除してくれるため、キレイな状態を保つことができるのです。
アルミホイルを1センチほどに丸めて排水口内にいれておけば、ほぼ30日は滑り予防の効果があります。加えて、防臭効果もあるので一石二鳥です。
今回は排水口をとても簡単にキレイにしていく方法について、紹介しました。重曹やクエン酸を使用した清掃の仕方は、環境や人体にとって負担がなく経済的でもあるので、大変おすすめです。
普段忙しくシンクの掃除をする時間が持てないという人は、漂白剤など薬剤を使った方法と組み合わせて清掃するのもいいでしょう。あなたに時間ができたときには、最後に触れた「予防法」についてもぜひ試してみてください。