水のコラム

トイレットペーパーが詰まった原因は?解決策と予防法を紹介!

2024年06月10日  つまりのトラブル

私たちの生活に欠かせないトイレですが、トイレットペーパーが詰まってしまうことがあります。

トイレットペーパーが詰まった場合には、放置しておくと、悪化してしまうこともあるため、適切な対処が必要です。

そこで本記事では、トイレットペーパーが詰まった際の解決策と予防法をご紹介します。

トイレットペーパーが詰まってお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

トイレットペーパーが詰まる原因

「水の流れが悪くなる」「水を流したときに水位が上がってくる」「便器の水が少なくなる」「異臭がする」「異音がする」といった症状がある場合には、トイレが詰まっている可能性があります。

トイレが詰まる原因として考えられるのは、以下のとおりです。

 

  • ●大量のトイレットペーパーを流した
  • ●流水量が少ない
  • ●排水管内や排水桝に汚れが蓄積している
  • ●海外製のトイレットペーパーを使用している
  • ●ほかの物が詰まっている

 

それぞれの原因について解説します。

 

大量のトイレットペーパーを流した

大量のトイレットペーパーを一度に流すと、トイレは詰まりやすくなってしまいます。

トイレットペーパーは水に溶ける性質を持っていますが、まとまった量を流すと溶けきれず、塊になってしまうのです。

トイレットペーパーの使用量が多くなるときは、使用量に合わせ流す回数を工夫しましょう。

 

流水量が少ない

流水量が少ないと、トイレットペーパーがきちんと排水管まで流れず詰まりやすくなります。

特に大便の際には、トイレットペーパーだけでなく排泄物の重さも加わり、水が少ないと流しきれないでしょう。

近年では節水型トイレが普及しており、流水量が少なくなっているほか、節水を意識して、ご自身で節水対策を行っている方もいらっしゃるかもしれません。

節水型トイレは流し方に注意を払い、節水型ではないトイレは過度の節水は行わないようにしてください。

 

排水管内や排水桝に汚れが蓄積している

排水管内部や排水桝に汚れが蓄積している場合、汚れている部分が狭くなり、少量のトイレットペーパーでも引っかかってしまい、止まってしまう傾向にあります。

特に、排水管内の汚れは目視できないため、築年数が経過して慢性的に詰まる場合には業者に相談しましょう。

 

海外製のトイレットペーパーを使用している

近年では、海外製のトイレットペーパーを簡単に入手できます。

海外製のトイレットペーパーは日本製の商品と規格が異なり、便器に流さない習慣の国も多く、水に溶けにくい性質になっていることがあるのです。

そのため、日本製のトイレットペーパーよりも詰まりやすい傾向にあります。

 

固形物などが詰まっている

トイレットペーパー以外のものが詰まっており、流れが悪くなっている可能性も考えられます。

たとえば、アクセサリーなどの固形物を便器内に落としてしまった場合、トイレットペーパーがからまって詰まってしまうことがあります。

 

トイレットペーパーの詰まりを直す方法

トイレットペーパーの詰まりを直す方法は、以下のとおりです。

 

  • ●お湯で流す
  • ●洗剤で溶かす
  • ●重曹とクエン酸(酢)で溶かす
  • ●すっぽん(ラバーカップ)を活用する
  • ●針金のハンガーなどを使用する
  • ●時間をおいてから再度流す

 

それぞれの方法を解説します。

 

お湯で流す

お湯を流すことで、トイレットペーパーの詰まりを直せます。

お湯を使用してトイレットペーパーの詰まりを直す方法は、以下の手順です。

 

  1. 50~60℃程度のお湯を用意する
  2. 便器内にある水を汲みだす
  3. バケツややかんで高い位置から便器の半分までゆっくりとお湯を注ぐ
  4. 一時間程度放置する
  5. 再度水を流す

 

一時間放置した後に、便器の水位が下がっていれば詰まりが直っている可能性が高いでしょう。

再度水を流して詰まりが直っているか確認してください。

また、60℃以上の熱湯を使用すると、便器が割れてしまう恐れがあるため、50~60℃程度のお湯を使いましょう。

 

洗剤で溶かす

トイレットペーパーは洗剤で溶かして、詰まりを改善することができます。

特に、大量のトイレットペーパーを流してしまったことによる詰まりには、洗剤が効果的です。

ただし、どの洗剤でも効果があるわけではありません。

おすすめはアルカリ性洗剤のパイプクリーナーですが、アルカリ性洗剤がない場合には中性洗剤の食器用洗剤でも効果は期待できるでしょう。

洗剤を利用したトイレットペーパーの詰まりを直す方法は、以下のとおりです。

 

  1. 水を汲みだしたり足したりして、便器内の水位を通常の水位に調整する
  2. 液体洗剤を流し込む
  3. 20~30分程度放置する

 

液体洗剤は、アルカリ性のパイプクリーナーを使用する場合は約150ml、中性洗剤の食器用洗剤の場合は約100ml入れましょう。

 

重曹とクエン酸(酢)で溶かす

重曹とクエン酸の中和反応で、トイレットペーパーの詰まりを改善することができます。

重曹とクエン酸を使用したトイレットペーパーの詰まりを直す方法は、以下のとおりです。

 

  1. 重曹とクエン酸を1:2(50ml:100ml)の割合で用意する
  2. 重曹とクエン酸を便器に入れる
  3. 50~60℃のお湯を便器の半分まで流し込む
  4. 1時間程度放置する
  5. 再度水を流す

 

すっぽん(ラバーカップ)を活用する

トイレの詰まりによく使用されるすっぽんは、トイレットペーパーの詰まりにも効果的です。

すっぽんを使用すれば、数十秒程度で詰まりが直る可能性もあります。

すっぽんを利用したトイレットペーパーの詰まりを直す方法は、以下のとおりです。

 

  1. 水を汲みだしたり足したりして、便器の水位を通常の水位に調整する
  2. すっぽんを便器の封水が溜まっている部分に平行に密着させる
  3. すっぽんを力強くゆっくりと押し付ける
  4. すっぽんを勢いよく引っ張る
  5. 2.3.4を繰り返す
  6. 再度水を流す

 

すっぽんを勢いよく引いた際に、ゴボゴボと音がしたら詰まりが直っている可能性が高いでしょう。

すっぽんを引き抜く際には、勢いよく水がかかってしまう恐れがあるため、床に新聞紙を敷いたり、エプロンをしたりして対策するのがおすすめです。

すっぽんは、固形物やおむつ、生理用品などの水に溶けないものの詰まりには効果がないので、ご注意ください。

 

針金のハンガーなどを使用する

針金ハンガーで詰まりの原因を削り取り、改善することもできます。

針金ハンガーを利用してトイレットペーパーの詰まりを直す方法は、以下のとおりです。

 

  1. 針金ハンガーの先端を丸く曲げる
  2. 便器の奥に針金ハンガーの丸くなった先端を差し込む
  3. 小刻みに動かして詰まりの場所を特定する
  4. 針金ハンガーを動かして詰まりをほぐしていく

 

針金ハンガーは、ワイヤーブラシでも代用可能です。

また、針金ハンガーやワイヤーブラシは、すっぽんと同様に固形物や水に溶けない物質による詰まりには効果がないため、使用を控えてください。

 

時間をおいてから再度流す

トイレットペーパーは水に溶ける性質があるため、軽度のつまりであれば自然に改善できる可能性があります。

慌てて水をくり返し流してしまうと、悪化してしまう恐れがあるため、慌てずに対処することが大切です。

トイレットペーパーが塊になると、水に溶けにくくなってしまうため、時間がかかるのは仕方がありません。

2~3時間程度そのまま放置して様子を見ましょう。

しばらく待って便器の水位が通常に戻っていれば、詰まりは直っています。

しばらくしても水位が戻らず、流れない場合には、別の対処法を試しましょう。

 

トイレットペーパーの詰まりを予防する方法

トイレットペーパーの詰まりを改善する方法はたくさんありますが、できれば詰まらせないことが一番です。

きちんと対策をとることで、トイレットペーパーの詰まりのリスクを抑えることができるでしょう。

トイレットペーパーの詰まりを予防するには、以下のような方法があります。

 

  • ●JIS規格に定められたトイレットペーパーを使用する
  • ●一度に大量のトイレットペーパーを流さない
  • ●定期的に排水桝をきれいにする
  • ●流水量の大と小を正しく使い分ける

 

それぞれの方法を解説します。

 

JIS規格に定められたトイレットペーパーを使用する

トイレットペーパーを選ぶ際には、JIS規格のものを選びましょう。

日本製のトイレットペーパーのJIS規格は「JIS P4501」です。

水に溶けやすい素材でできており、100秒以内で水に溶けるトイレットペーパーが、JIS P4501規格です。

JIS P4501のサイズは、以下のとおりです。

 

芯の内径 38mm ±1mm
ロールの直径 120mm以下
ロールの長さ 27.5,32.5,55,65,75,100m
紙の幅 114mm ±2mm

 

一度に大量のトイレットペーパーを流さない

トイレットペーパーを一度に大量に流さないように気を付けることで、詰まりを予防することができます。

使用量を極端に減らす必要はありませんが、流す量が多くなってしまいそうな時には、一度に流すのではなく、こまめに流してトイレットペーパーの詰まりを防ぎましょう。

 

定期的に排水桝をきれいにする

定期的に排水桝をきれいにすることも、トイレットペーパーの詰まりを予防するために大切な作業です。

排水桝の掃除は、マイナスドライバーなどを利用して蓋を取り、水をかけながらブラシでこすって汚れを落とします。

排水管内に汚れが蓄積している場合には、排水桝までブラシでは届かないため、業者に依頼して取り除いてもらいましょう。

 

流水量の大と小を正しく使い分ける

トイレットペーパーの詰まりの予防法として、流水量の「大」と「小」を正しく使い分けることも重要です。

節水を意識して本来「大」で流すところを「小」で流している方もいらっしゃるかもしれません。

しかし「大」と「小」では流水量が大きく異なるため、流水量が足りずきちんと流れない可能性があります。

節水に成功しても、トイレットペーパーが詰まって修理が必要となった場合高い修理費用が発生する可能性があるでしょう。

 

まとめ

トイレットペーパーを大量に流してしまった、流水量が少ない、排水管や排水桝に汚れが蓄積している、日本の規格外のトイレットペーパーを使用たなどの理由で、トイレは詰まってしまうことがあります。

トイレットペーパーの詰まりを改善する方法はさまざまですが、自分で直せない場合には修理費用がかかってしまいます。

きちんと詰まり対策を取り、トイレットペーパーの詰まりを予防しましょう。

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