水のコラム
蛇口の先だけを交換する方法は?適切な交換のタイミングも解説
長期間同じ蛇口を使っていると、汚れが気になったり使いにくさを感じたりするものです。特に台所周りの蛇口だと、毎日使うために劣化などが気になる方も多いでしょう。
使用年数的にもそろそろ交換を考えるとするなら、どのようなタイミングから交換を行うと良いのでしょうか。本記事では交換方法と適切な交換時期について解説します。
目安となるタイミングや方法を把握し、使い勝手の良い水回りへと進化させましょう。
蛇口の先は意外と汚れている?交換すべきタイミングは
蛇口の先を交換するときはまず蛇口の状況を確認することから始めましょう。
以下のような症状があれば交換すべきタイミングです。
• 水の出に違和感がある(出てこない・少ないなど)
• 水が飛び散ってしまう
• 水漏れが発生
• 蛇口本体が動くなど不安定
蛇口本体が動いてしまう場合は、蛇口を取り付けた壁や台に緩みや劣化がないかを確認しましょう。
蛇口を固定するナットが長期的な使用によって緩んでいる場合はナットを締め直すことで改善しますが、壁の内側にある給水管に腐食や破損などが生じていれば、水道業者の修理が必要になります。
重曹とクエン酸を取り入れた蛇口の先の掃除方法を取り入れよう
蛇口の先端は毎日使うために、汚れが付着したり溜まったりすることが多い部分です。
既存の物がまだ交換して間もないのであれば、清潔に保って長く使えるように維持することが大切です。ここでは重曹とクエン酸を使って行う掃除方法について解説します。
まずは蛇口の先を取り外します。「蛇口の先を交換する手順」を参考に作業を進めてください。
蛇口の先端が浸かるほどの容器に40度ほどのお湯を溜めておきましょう。お湯を入れたらそのなかに小さじ1杯の重曹を混ぜて溶かしましょう。しっかり溶けたら大さじ2杯のクエン酸を入れてよく混ぜましょう。
この方法によって、勢いよく発泡しますが化学反応によるものなので気にせず蛇口の先端を浸けて、10分ほど置きましょう。
汚れが落ちていなかったり、あまり改善が見られなかったりする場合は、つけ置き時間を調整してください。
汚れが浮いてきたのが確認できたら、不要になった歯ブラシなどで蛇口の先を洗いましょう。蛇口の先は網目状になっているので、歯ブラシでこすることできれいに汚れを落とすことができます。頑固な汚れの場合は爪楊枝を使って編み目に沿って汚れを取り除きましょう。
つけ置き前と比べてみて汚れが落ちているようであれば掃除は完了です。やや手間が掛かりますが、月一回程度行うだけでも水の出や水漏れが改善し、きれいな状態や使い勝手を維持できますから、定期的な掃除を心がけましょう。
蛇口掃除における注意点
重曹とクエン酸を取り入れた掃除を行う場合は以下の点に注意しましょう。
• 十分な換気を取り入れる
• 食用タイプを使う
重曹とクエン酸を混ぜると化学反応を起こしガスが発生します。このガスは二酸化炭素であるため人体に影響はありません。
しかし、長時間ガスを発生させることになりますから、気分が悪くなるのを防ぐためにも十分な換気を意識的に取り入れてください。
ほかにも、掃除目的で重曹やクエン酸を取り入れる場合は、必ず食用タイプを使用しましょう。重曹とクエン酸には
• 食用
• 掃除用
• 薬用
の3タイプがあり、それぞれ成分が異なります。掃除用はさまざまな成分が含まれているので、取り扱いには注意が必要です。重曹とクエン酸を使用する際は、食用であるかをしっかりチェックしましょう。
自分で蛇口の先を交換する際に用意するもの
蛇口の先を自分で交換するためには、まず外ネジタイプか内ネジタイプかを確認してください。その理由はしっかり確認しないまま新しい蛇口の先を買うと、蛇口本体と合わないことがあるからです。
蛇口の先を交換するには以下の物を用意します。
• ゴム手袋
• 輪ゴム
• 小銭
• 雑巾
蛇口の先を交換する手順
新しい蛇口の先と4つのアイテムを用意したら、早速交換していきましょう。交換手順は以下の通りです。
外ネジタイプの交換手順
1. 既存の蛇口の先を取り外す
2. ゴム手袋をはめ、蛇口の先を上から見て時計回りに回す
このとき、なかなか動かない場合は蛇口の先に輪ゴムを付けて回してください。輪ゴムが滑り止めになり簡単に取り外せます。
どうしても外れないときは蛇口に傷がつかないよう雑巾で包み、そのうえからレンチなどを使ってネジを緩めましょう。ネジが緩めば最後は手で取り外せます。
続いて新しい蛇口の先を取り付けましょう。取り付け順は以下の通りです。
1. パッキン
2. 蛇口の先
3. 吐水口キャップ
このとき、反時計回りに回さなければ取り付けられないので注意が必要です。また、パッキンを取り付け忘れてしまうと、水漏れや故障のトラブルにつながりますから忘れずに取り付けてください。
内ネジタイプの交換手順
内ネジタイプの交換も外ネジタイプと大きな違いはありません。
1. 既存の蛇口の先を取り外す
2. ゴム手袋をはめた状態で、蛇口の先を上から見て時計回りに回す
内ネジタイプの蛇口も、なかなか動かないことがあります。このときも、外ネジタイプ同様に蛇口の先に輪ゴムを付けて回してみましょう。
内ネジタイプの場合も外れないときは、傷が付かないよう雑巾で蛇口を包んだうえ、レンチなどを使ってネジを緩めましょう。
続いて新しい蛇口の先を取り付けましょう。取り付け順は以下の通りです。
1. パッキン
2. 新しい蛇口の先
蛇口の先に別途専用アダプターなどの取り付けが必要な場合は、取扱説明書の指示に従って取り外し・交換を行いましょう。
動作確認の実施
外ネジタイプ・内ネジタイプどちらも新しい蛇口の先へと交換を終えたら最後に動作確認をしましょう。水を流してみて違和感がなければ交換作業完了です。
蛇口の先を交換するなら他の部分もチェックしよう
長期的な使用や使い方によっては、蛇口の先に限らず、他の部品も交換が必要になるケースがあります。たとえば以下の症状が見られる場合は、本体の交換を考慮する必要があります。
• 既存の蛇口を使用して10年以上経過している
• 蛇口の先を交換しても水漏れや水の出に違和感がある
一般的な蛇口の寿命は10年です。もし、既存の蛇口を使ってから10年近く使用している可能性があるのなら、蛇口本体の交換を検討することをおすすめします。なぜなら近い将来、蛇口本体も故障する可能性があるからです。
蛇口の先にはさまざまな種類が販売されています。現状の蛇口の先よりも使い勝手の良いものが取り扱われている可能性が大いにありますから、蛇口本体の交換も視野に入れて検討しましょう。
また、蛇口の先を交換しても水漏れが起きる、水の出に違和感を持つなどの症状を見かける場合は別のトラブルが考えられます。その場合も蛇口本体の交換を検討することをおすすめします。
最寄りの水道業者に無料見積もりや無料相談するなどすると、安心して修理に出すことができます。
まとめ
蛇口の先だけを交換することは水道業者でなくても可能です。ただし、その際は蛇口タイプの確認と必要なものを揃えてから行いましょう。
単純に蛇口の先が汚れているだけであれば、銃創とクエン酸を使用した掃除方法でゴミを取り除くことができ、水漏れや水の出を解消できます。しかし、この方法を試しても解決しない場合は交換の必要があります。
とはいえ、長期的に使っているのであれば、蛇口の先に限らず蛇口本体を交換しなければならない可能性もあります。
使用年数から考えて10年以上使用している可能性がある場合は、水道業者に水回りの点検・見積もりを行ってもらうことをおすすめします。