水のコラム
シャワーヘッド交換の際に必要な知識を紹介!
シャワーヘッドには毎日使用するものだからこそ、故障や不具合が起きやすく、使えなくなると非常に不便です。
そこで今回はシャワーヘッドだけの交換について、よくあるシャワーヘッドのトラブル、シャワーヘッドの交換前に知っておきたいポイント、そして交換方法について詳しく解説します。
シャワーヘッドだけを交換するには?
シャワーを交換する際に、シャワーヘッドのみを交換することは可能なのでしょうか。
シャワーヘッドのみを交換しようと検討している方は、事前に確認しておきたいことがあります。ここではシャワーヘッドのみを交換することは可能なのかについて解説します。
シャワーヘッドのみを交換できる場合とできない場合
結論から言うと、できる場合とできない場合があります。
シャワーには「ホース分解型」と「ホース一体型」があります。まずはご自宅のシャワーがホース分解型かホース一体型を確認するようにしましょう。
まずシャワー分解型とはシャワーとホースが別々になっているタイプのことを言います。このシャワー分解型の場合であれば、シャワーヘッドのみを交換することが可能です。
一方でホース一体型は、その名の通りシャワーヘッドとホースが一体となっているタイプを言います。このホース一体型はシャワーヘッドのみを交換することはできません。シャワーヘッドを交換したい場合にはホースも一緒に取り外し交換する必要があります。
どちらのタイプのホースであっても交換方法は簡単です。この後交換方法を紹介しますので参考にしてみてください。
シャワーヘッドのトラブルの原因は?症状ごとに解説
シャワーを使っているとシャワーヘッドに関してトラブルが発生することがあります。ここではよくあるシャワーヘッドに関するトラブルについて解説します。
水が止まらない
シャワーヘッドのトラブルとして水が止まらないという問題はよく発生するようです。
シャワーを利用した直後に水がちょろちょろと漏れてくることがあります。しかし使用直後の水漏れは残留水が出てきているだけなので、問題はありません。
一方、シャワーヘッドを上に向けていても水が漏れてくる場合や、残留水が漏れる時間が明らかに長い場合には問題が発生しているかもしれません。おそらくシャワーの内部にある部品が劣化してしまっています。シャワー内部の部品の劣化では、残念ながらシャワーヘッドを交換しても解消しません。コマパッキンや切換弁、サーモスタットハンドル内部品など適切な対処をすることで解消できます。
接続部分から水が漏れる
シャワーヘッドとシャワーのホースの接続部分から水が漏れるトラブルも良く発生します。
恐らくこの症状のときにはOリングとUパッキンの劣化が考えられます。Oリングとは、シャワーヘッドの付け根に取り付けられているパッキンを言います。Uパッキンはホースの先端につけるパッキンのことです。
これらのパッキンの表面にひび割れが確認できたり、触ってみて手が黒くなったりするとそれらのパッキンは劣化しています。このような場合にはシャワーヘッドではなくパッキンの交換が必要です。
シャワーヘッド本体から水が漏れる
シャワーを落下させたり硬い場所にぶつけたりして、シャワーヘッドに強い衝撃が加わると本体から水が漏れることがあります。多くのシャワーヘッドはプラスチック製品です。強い衝撃に強い訳ではなく故障に繋がることを理解しておきましょう。こちらの場合にはシャワーヘッドを交換してください。
シャワーに止水ボタンが設置されていることもあります。止水ボタンで止水しても本体から水が漏れる場合には、シャワー本体が故障しています。この場合にはシャワー本体を交換しましょう。
シャワーヘッドを交換するために知っておきたい知識
シャワーヘッドを交換する際に知っておきたいポイントがあります。ここでは事前に確認しておきたいことについて解説します。
シャワーヘッドのサイズを確認する
シャワーヘッドを交換する際に、シャワーヘッドとホース側の固定器具のサイズが一致しないことがあります。交換する直前になってサイズが合わないということにならないように、あらかじめサイズ確認をするようにしましょう。
そのようなトラブルにならないように、取り外したシャワーヘッドの現物を確認しながら、新たなシャワーヘッドを購入するとよいかもしれません。
また、シャワーヘッドとホースのメーカーが異なるとそのまま取り付けができないこともあります。その場合には専用の接続アダプタを利用することで取り付け可能になります。
購入前の段階で、サイズの確認と必要であれば接続アダプタの確認を忘れないようにしましょう。
シャワーヘッドを取り外せない
シャワーヘッドを交換しようとしたときにシャワーヘッドの取り外しができないというトラブルもあります。
シャワーヘッドが古すぎると接続部分が固まってしまっていてなかなか取り外せないことがあります。そのような場合には固まったジャムの瓶を開けるときと同様に、ゴム手袋や輪ゴムを活用して滑らないようにすることが有効です。
また、実は固まっているわけではなく回す方向が逆だったなんてこともあります。一度冷静になって回す方向の確認も忘れないようにしましょう。
そして、回して外すタイプではないということもあります。接続部分が五角形や六角形になっているものもあり、もともと回すことができません。回せないつくりのときにはモンキーレンチやスパナを使って取り外れることがあります。シャワーヘッドの取扱説明書に詳細が書かれているはずですので、一度確認してみてください。
どうしても取り外せないときに無理に外そうとすると、思わぬ怪我や故障に繋がるため、メーカーに問い合わせて安全に対処するようにしましょう。
シャワーヘッドの交換手順
最後に一般的なシャワーヘッドの交換方法をご紹介して終わります。
シャワーヘッドの交換は特別な工具が必要なわけでもなく、とても簡単に交換することができます。
では交換方法を紹介します。まずはホースとシャワーヘッドの接続部分を回して緩めましょう。そしてシャワーヘッドをホースから外してください。
先述の通り、取り外しに苦戦しても焦らず冷静に対応しましょう。取り外せたら新しいシャワーヘッドをホースのねじ山に合わせてください。完全にかみ合えば取り付けが可能になります。しっかりと締まっているかを確認して作業を完了させてください。
ここで説明した通り非常に簡単な作業です。インターネット上にもシャワーヘッドの交換取り付け方法の動画が存在しています。取り付けで不安な方は一度参考にして観てみることをおすすめします。
作業は簡単とは言え怪我をしないように注意は必要です。それぞれのメーカーで交換作業の際には軍手の着用が推奨されています。簡単だからと安心せず怪我をしないためにも軍手を準備して作業することをおすすめします。
まとめ
今回はシャワーヘッドの交換について、シャワーヘッドに関してよくあるトラブル、シャワーヘッドの交換前に知っておきたいポイント、シャワーヘッドの交換方法について解説してきました。
シャワーヘッドは経年劣化や衝撃によって不具合が生じることがありますが、シャワーヘッドを交換することで簡単に問題が解消できます。交換前に押さえておきたいポイントと交換方法を参考にして、作業に挑戦してみてください。
とはいえ、シャワーヘッドの交換のみでは解消できない場合もあります。作業に移る前にしっかりとシャワーの不具合の原因を追究することを忘れないでください。