水のコラム

トイレの水圧が弱い!起こり得るトラブルと勢いよく流す方法

2025年07月31日  トイレのトラブル

トイレの水を流しても汚物がきれいに流れない、何度もレバーを引かないといけない、そんな経験はありませんか?

トイレの水圧が弱いと、日常生活に支障をきたすだけでなく、水道代の増加や衛生面での問題も引き起こしかねません。

本記事では、トイレの水圧が弱くなる原因と、家庭でできる改善方法について詳しく解説します。

トイレの水圧が弱いとこんな困ったことが起こる

トイレの水圧不足は単なる不便さだけでなく、さまざまなトラブルの原因となります。放置すれば大きな問題に発展する可能性もあるため、早めの対処が肝心です。

何度も流さないといけないので水道代がかさむ

トイレの水圧が不足していると、一度のレバー操作では汚物が完全に流れきらないことがあります。そのため、2回、3回と水を流す必要が生じ、結果的に使用水量が増えてしまいます。

最近の節水型トイレは1回あたり4~6リットルの水で流れるよう設計されていますが、水圧不足で複数回流すと、その分だけ水道料金に影響しやすいです。月に換算すると、家族の人数によっては数百円から千円以上の差が出ることもあるでしょう。

汚物が残って不衛生・悪臭の原因に

水の勢いが弱いと、便器内に汚物やトイレットペーパーが残りやすくなります。特に排泄物が便器の内側に付着したまま残ると、時間とともに雑菌が繁殖し、不快な臭いの発生源となりかねません。

気温が高いと細菌の繁殖スピードが早まり、わずか数時間で悪臭が発生することもあるため、夏場は特に注意が必要です。来客時に恥ずかしい思いをしたり、家族の健康面で不安が高まったりと好ましくない状況を作り出してしまいます。

まりやすくなって大きなトラブルに発展する恐れ

水圧不足の状態を放置していると、排水管内にトイレットペーパーや汚物が蓄積されやすくなります。少しずつ溜まった汚れが、ある日突然完全なつまりを引き起こすケースも少なくありません。

トイレがつまると、汚水が便器から溢れ出す可能性があります。床への水漏れは衛生面での問題だけでなく、フローリングの腐食や階下への漏水といった二次被害にもつながりかねません。

なぜトイレの水圧が弱くなるの?考えられる5つの原因

トイレの水圧が弱くなる原因はさまざまです。原因を正しく把握し、適切な対処法を選びましょう。

タンクに溜まる水の量が少なくなっている

トイレタンク内の水位が低下していると、流れる水の量が減少し、結果として水圧が弱くなります。正常な水位は、タンク内にある「WL(ウォーターライン)」と呼ばれる目印の位置です。

水位が低くなる主な要因として、ボールタップや浮き球の不具合が挙げられます。これらの部品が正常に機能しないと、タンクへの給水が適切に止まらなかったり、逆に早すぎるタイミングで止まったりするのです。

また、フロートバルブと呼ばれるゴム製の弁が劣化している場合も、タンクから便器へ常に少量の水が漏れ続け、タンク内の水位が保てなくなることがあります。

止水栓が閉まりぎみになっている

トイレの給水管に設置されている止水栓の開度が不足し、タンクへの給水量が制限されていると水圧は弱くなりやすいです。止水栓は通常、マイナスドライバーで調整できるようになっており、時計回りに回すと閉まり、反時計回りに回すと開きますが、リフォーム工事や水漏れ修理の際に止水栓を閉めた後、完全に開け直していないケースがよく見られます。また、節水目的で意図的に絞っている場合、必要以上に閉めすぎると水圧不足の原因となります。

タンクレストイレの場合は、止水栓の開度が直接的に洗浄水圧に影響するため、より注意が必要です。

排水管や便器内に汚れが蓄積している

長年の使用によって、便器の排水口や排水管内部に尿石や水垢が付着し蓄積すると、水の通り道が狭くなり、流れが悪くなります。

特に硬水地域では、水に含まれるカルシウムやマグネシウムが固まりやすく、尿石の形成も早まる傾向があります。目に見える部分は掃除できても、排水管の奥の汚れは取り除きにくいのが現実です。

また、トイレットペーパー以外のものを流してしまった場合、汚れが蓄積し狭くなった排水管内に引っかかりやすいため、部分的なつまりを起こしている可能性もあります。

タンク内の部品が劣化・故障している

トイレタンク内には、水量をコントロールする重要な部品が複数あります。これらの部品は消耗品であり、経年劣化は避けられません。

フロートバルブのゴムが硬化したり変形したりすると、タンクの底にある排水口を完全に塞げなくなります。また、レバーと連動するチェーン(鎖)が伸びたり切れたりすることで、フロートバルブが適切に開閉しなくなることも多いです。

ボールタップ内部の部品が摩耗すると、給水のオン・オフが正常に機能しなくなり、タンク内の水位が安定しません。これらの部品の寿命は使用頻度にもよりますが、一般的に5~10年程度ですから、適切な時期に交換することが重要です。

建物全体の水圧が低下している

マンションの高層階や、給水設備が古い建物では、そもそもの水道水圧が不足している場合があります。特に朝夕の使用が集中する時間帯に水圧が下がりやすいです。

地域全体の水道本管工事や、建物の給水ポンプの故障なども一時的な水圧低下の原因となります。この場合、トイレだけでなく、キッチンや浴室の水圧も同時に低下していることが多いでしょう。

また、給水管内にサビが発生していたり、配管の一部がつまっていたりしているために、建物全体の水圧が影響を受けることがあります。

タンク付きトイレの水圧を強くする方法

タンク付きトイレの水圧改善は、多くの場合、自分で対処できます。ただし、作業前には必ず止水栓を閉めて、床に雑巾を敷くなどの準備をしてから始めましょう。

止水栓を開いて水の流れを良くする

最初に確認すべきは止水栓の開度です。トイレの壁や床から出ている給水管の途中にある止水栓を、マイナスドライバーで反時計回りに回して全開にします。

止水栓が固くて回らない場合は、無理に力を加えず、潤滑スプレーを使用するか、専門業者に相談しましょう。また、止水栓のフィルター部分にゴミがつまっている場合もあるため、分解清掃すると改善することがあります。

止水栓を調整した後は、タンクに水が溜まるまで待ち、実際に水を流して勢いを確認してください。この段階で改善が見られれば、他の調整は不要かもしれません。

タンク内の水位を適正な高さに調整する

タンクのふたを開けて水位を確認し、WLマークより低い場合は調整が必要です。水位調整の方法は、ボールタップのタイプによって異なります。

調節リング式の場合は、リングを右に回すと水位が上がり、左に回すと下がります。少しずつ調整しながら、適正な水位になるまで繰り返します。古いタイプでリングがない場合は、浮き球につながる金属製のアームを上向きに曲げることで水位を上げられます。

ただし、アームを曲げる際は力を入れすぎないようにしましょう。破損すると部品交換が必要になるため、不安な場合は無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。

レバーとつながる鎖の長さを調節する

タンク内の水位が正常でも水圧が弱い場合、レバーとフロートバルブをつなぐチェーンの長さが原因かもしれません。チェーンがたるみすぎていると、レバーを回してもフロートバルブが十分に開かず、水の流れが弱くなります。

理想的なチェーンの長さは、レバーを戻した状態で5~6個の玉が余る程度です。チェーンの掛け位置を変えるか、結び目を作って長さを調整します。

調整後は必ず動作確認を行い、レバーの大・小両方で適切に水が流れることを確認しましょう。チェーンが短すぎると、フロートバルブが完全に閉まらず水漏れの原因になるため注意が必要です。

古くなった部品を新しいものに交換する

調整しても改善しない場合や、部品の劣化が明らかな場合は交換が必要です。主な交換部品はボールタップ、フロートバルブ、チェーンなどです。

部品交換の手順は、まず止水栓を閉めてタンク内の水を空にします。次に、古い部品を取り外し、新しい部品と交換します。ボールタップの交換にはモンキーレンチなどの工具が必要です。

交換部品は、トイレのメーカーと型番を確認してから購入しましょう。互換性のない部品の取り付けは水漏れなどのトラブルにつながるため避けてください。

水圧調整する時に気をつけたいポイント

トイレの水圧調整は比較的簡単な作業ですが、いくつか注意すべき点があります。これらのポイントを押さえておくことで、トラブルを防ぎ、効果的な調整が可能です。

タンクに水が溜まってから流すのが基本

トイレの基本的な使用方法として、タンクに十分な水が溜まってから流すことが重要です。給水中にレバーを回すと、水量不足で流れが悪くなるためです。

特に連続して使用する場合は、前の人が流した後、タンク内の給水音が完全に止まってから次の人が流すよう心がけましょう。家族が多い家庭では、朝の忙しい時間帯にこの点を意識するだけで、水圧不足の問題が改善することがあります。

また、タンクへの給水が遅い場合は、止水栓の開度やストレーナーのつまりを確認することで改善できるかもしれません。

節水しすぎは詰まりの原因になるので注意

水道代を節約したいという気持ちは理解できますが、過度な節水は逆効果になることがあります。特に、タンク内にペットボトルなどを入れる節水方法は避けるべきです。

最新の節水型トイレは、少ない水量でも確実に流れるよう設計されているため、さらに水量を減らすと汚物やトイレットペーパーが流れきらず、つまりの原因になりやすいのです。

メーカーが設定した適正な水量を守ることが、長期的に見て最も経済的でトラブルも少ない使い方といえるでしょう。

トイレットペーパーは適量を守って使う

トイレットペーパーの使用量にも気を配りましょう。一般的な目安として、ダブルのトイレットペーパーなら3~5m、シングルなら6~10m程度が1回の適量とされています。

水圧が弱い状態では、この目安よりも少ない量でないと流れきらない可能性があります。大量に使用した場合は、途中で一度流すなどの工夫が必要です。

また、トイレに流せるお掃除シートなども、一度に大量に流さないよう注意しましょう。製品によっては水に溶けにくいものもあり、つまりの原因となることがあります。

家族みんなに水量調整したことを伝える

トイレの水量を調整した場合、必ず同居する家族全員に伝えておきましょう。特に節水設定にした場合は、使用方法の変更を家族全員で意識すること必要です。

具体的には、トイレットペーパーの使用量を控えめにする、大量に使った場合は2回に分けて流す、といった注意点を共有します。来客が多い家庭では、トイレ内に簡単な注意書きを貼っておくのも効果的でしょう。

家族の協力なしには、せっかくの調整も意味をなさず、かえってトラブルの原因になりかねません。

難しい作業は無理せずプロに任せる

部品の交換や複雑な調整が必要な場合、無理に自分で行うと故障を悪化させる可能性があります。特に、原因が特定できない場合や、工具の扱いに不慣れな場合は、早めに専門業者に相談することをおすすめします。

しかし、マンションなどの集合住宅にお住まいの場合は、まず管理組合(分譲)または管理会社(賃貸)に不具合を申告しましょう。自己判断で業者を呼んで修理することは、管理規約や賃貸借契約に違反することが大半であり、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。必ず事前に管理側の許可を得てから対応しましょう。

一戸建ての場合は、修理費用が心配であれば、まず見積もりを取ってから判断することをおすすめします。多くの業者が無料見積もりに対応しています。

島根県内でトイレ部品が買えるホームセンター

自分で修理に挑戦する場合、必要な部品や工具はホームセンターで購入できます。

コーナン東出雲店(松江市)

住所:島根県松江市東出雲町錦新町8丁目1番4号

営業時間:8:00〜20:00

島根県東部最大級の売り場面積を誇り、トイレ関連の部品も豊富に取り揃えています。DIY相談コーナーもあり、初心者でも安心して買い物ができます。

スーパーホームセンターいない松江田和山店

住所:島根県松江市田和山町75

営業時間:7:30〜20:00

地元密着型の大型店舗で、スタッフの商品知識が豊富です。トイレ修理に必要な工具類も充実しており、使い方のアドバイスももらえます。

ホームセンターナンバ出雲ドーム店

住所:島根県出雲市平野町408

営業時間:8:00〜19:00

ペット同伴可能な店舗で、家族みんなで買い物を楽しめます。水まわり用品コーナーが充実しており、各メーカーの交換部品を取り扱っています。

ホームプラザナフコ松江店

住所:島根県松江市竹矢町1850-15

営業時間:8:30〜19:30

全国チェーンの安心感があり、品揃えも豊富です。トイレ修理のハウツー本なども置いてあり、DIY初心者にも優しい店舗です。

ジュンテンドー浜田店

住所:島根県浜田市高田町55-1

営業時間:8:00〜19:30

島根県西部エリアの大型店舗で、価格も比較的リーズナブルです。部品の在庫も豊富で、取り寄せ対応も迅速に行ってくれます。

自分で直せない時は「しまね水道職人」にお任せください

トイレの水圧トラブルは、原因によっては専門的な知識と技術が必要です。自分での対処が難しい場合や、修理を試みたが改善しない場合は、迷わずプロの水道業者に相談しましょう。

島根県広域で水まわりのトラブルに対応している「しまね水道職人」は、24時間365日いつでも受付対応しており、年末年始やお盆期間中でも変わらずサービスを提供しています。お電話いただければ、最短30分から1時間ほどで現地へ駆けつけ、経験豊富なスタッフが迅速にトラブルを解決いたします。

しまね水道職人は各自治体の水道局指定工事店として認定されており、確かな技術力と信頼性が強みです。作業前には必ず詳細な見積もりを提示し、お客様にご納得いただいてから修理を開始するため、料金面でも安心してご利用ください。

お支払い方法も現金はもちろん、クレジットカードや銀行振込、QRコード決済、コンビニ支払いなど多様な方法からお選びいただけるので、急なトラブルでも慌てることなく対応できます。

トイレの水圧トラブルだけでなく、水漏れやつまりなど、あらゆる水まわりの問題に対して適切な修理を行います。お困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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しまね水道職人(島根水道職人) 0120-492-315

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