水のコラム

トイレにナプキンを流してしまったら 適切な対処法とは?

2023年02月22日  トイレのトラブル

ナプキンをトイレに流してしまったら、できるだけ早いうちに取り出すことが肝心です。しかし、人感センサー付きのトイレであれば、便座から離れたり人を感知したりすると自動で流れてしまうため、取り出せないまま流してしまうことがあります。

この記事では、ナプキンをトイレに流してしまったときの適切な対処法についてご紹介します。

トイレにナプキンを流してしまった 放置しても大丈夫?

人感センサー付きトイレの場合、便器から人が離れたり人を感じなくなったりすると流れる機能のため、ナプキンを取り出す時間が確保できず、やむを得ず流れてしまうことがあります。

ただし、放置するのは厳禁です。ここではナプキンを流してしまったときに留意すべき点についてご紹介します。

物を落としたときは速やかに取り出すのが望ましい
ナプキンを持ち込んでトイレに入ったときなど、思わずトイレに落としてしまうことがあります。このときはできるだけ速やかに取り出すのが望ましいと考えられます。

人感センサーのないトイレであれば、すぐに取り出すことは可能です。しかし、人感センサーが付いていると、人を感知したり便座から離れたりするだけで排水が行われてしまうため、落としたことに気付いたときは、瞬時に取り出さなければならないので注意してください。

トイレはつまりやすい仕組み
毎日使うトイレですが、その仕組みについて理解している方は少ないでしょう。トイレはS字状の配管を通ったら排水管、下水道に流れる仕組みです。S字状の配管は、ななめ上に向けて取り付けられることが多く、Sのカーブ部分でつまることが多いです。

排水量が少なかったり汚物・トイレットペーパーなどを流す量が多すぎたりすると、それらを持ち上げることができず、カーブ部分でつまってしまいます。

また、排水管は直径が7.5cmほど、例を挙げるなら大人の人さじ指ほどの長さ分ほどしかないため、一気に汚物を流すと排水管が塞がってしまいます。

水を流してナプキンを流す行為は厳禁
ナプキンを落下させてしまったときに、慌てて流す人がいますが、取り出せる状況であれば速やかに取り出すのが望ましいです。

「流しても下水道に流れるだろう」「これくらいなら大丈夫」といった過信は、やがて大きなトラブルにつながる可能性がありますから、水で流すような行為は避けましょう。

トイレにナプキンを流してしまったときの対処法

トイレにナプキンを流してしまったら、まずはつまりの有無を確認しましょう。数回水を流して、問題なく流れるようであれば、つまりは起きていないと考えられます。

ただし、ナプキンは固形物でありパイプクリーナーで解ける物ではないため、大きなトラブルにつながる前に水道業者による点検を検討しましょう。万が一つまりが確認できた場合は、以下4つの方法を試してみてください。

1.ラバーカップを使う
2.針金タイプのハンガーを使う
3.ワイヤーブラシを使う
4. それでも難しいときは水道業者に修理を依頼する

ラバーカップを使う
ラバーカップとは、ゴム状のカップと持ち手の付いた道具のことで「スッポン」と呼ぶこともあります。ドラッグストアやホームセンターで取り扱われることが多く、1,000円ほどで購入できます。

ラバーカップの使い方としては、ゴム状のカップをトイレの水たまり(封水)に密着させ、数回押したり引いたりします。

ラバーカップのコツは引く力が重要なので、空気を押し込んだら思い切り引っ張ってみましょう。排水管や配管につまったナプキンが引く力によって動き、つまりが改善するでしょう。

また、ラバーカップと同様の使い方で、かつラバーカップに比べて5倍ほどの威力を持つ真空式パイプクリーナーも効果的です。価格は2,000円ほどで手に入れられるので、確実につまりを改善させたい方は真空式パイプクリーナーの購入も検討すると良いでしょう。

針金タイプのハンガーを使う
自宅にラバーカップ、または真空式パイプクリーナーがない場合は、自宅にあるもので詰まりを改善させることも可能です。その際は針金タイプのハンガーが役立ちます。

針金タイプのハンガーを一度まっすぐに伸ばしたら、トイレに差し込み、うまく操作できるようにU字状に折り曲げます。このまま挿入しても良いですが、便器を傷つけてしまう可能性もあるため、ガーゼなどを巻き付けてから挿入すると安心です。

ハンガーの強度によってつまり部分を動かしやすいので、場所によってはナプキンそのものを取り出せる場合もあります。

ワイヤーブラシを使う
先端がブラシになったワイヤーブラシも、ドラッグストアやホームセンターで購入できる道具です。1,000円ほどで購入でき、つまりの原因を直接動かすことができます。

ただし、柄の短いタイプだと届かない可能性があるため、あまり効果が期待できないケースも。トイレのお手入れには適しているため、ラバーカップや真空式パイプクリーナーなどでナプキンを大きく動かし、移動させたあとに掃除をするなどで使うのが望ましいでしょう。

それでも難しいときは水道業者に修理を依頼する
いずれかの方法を用いても、排水がうまく行われないなどのトラブルが見られる場合は、最寄りの水道業者にナプキンを流してしまったことを伝え、点検を依頼しましょう。

なかなか言い出しにくいないようであるため、そのまま放置したくなる気持ちは理解できます。しかし集合住宅のトイレであれば、そのまま使用を続けたことでトイレから水が溢れたり、下の階で水漏れしたりするなどのトラブルにつながる恐れも。

大きなトラブルを未然に防ぐためにも、できる限り早い段階で相談するよう留意しましょう。

トイレにナプキンを流してしまったときの修理費用相場

トイレにナプキンを流してしまったときの修理費用相場は5,000~10,000円程度です。配管を外す必要があるなど、大がかりな点検であれば、20,000円ほどかかることも。

しかし、大きなトラブルにつながり、さらに高額な費用がかかるよりも安く抑えられるため、不安を感じる場合は水道業者へ相談するのが望ましいでしょう。

トイレがつまったときに見られる症状

ナプキンを流したり、トイレそのものの使用を誤ったりした場合、トイレにはいくつかの症状が見られます。ここではトイレがつまったときに見られる症状について2つご紹介します。

水が流れにくい
トイレがつまったときは水が流れにくくなります。排水がうまくできないので、汚物や汚水が流れず、便器に滞ったり、封水に溜まったりすることがあります。

いつもと違う流れ方であったり「うまく流れないな」と感じたりするようであれば、配管や排水管につまりが起きていると考え、適切な方法をもって対処しましょう。

逆流する
排水がうまくできないとトイレに流すべきものが逆流します。排泄物はもちろん、トイレットペーパーなどが便器へと逆流するため、量によっては便器から溢れてしまうことも。

集合住宅であれば下の階まで水が浸透し、大がかりな修繕工事が必要になったり、待避が必要なことから待避費用を請求されたりする場合もあります。

逆流が見えた場合は、ラバーカップや真空式パイプクリーナーなどを使ってつまりを除去するか、または水道業者につまりの改善を依頼しましょう。

まとめ

トイレにナプキンを落としてしまったら、まずは速やかに取り出すことが大切です。

しかし、トイレの機能によってはナプキンを取り出せないまま、流れてしまうこともあります。そのような場合はできるだけ放置せず、本記事でご紹介した方法を取り入れたうえで改善を図りましょう。

放置すると大きなトラブルにつながる恐れもありますから、できるだけ早いうちに対処しましょう。

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しまね水道職人(島根水道職人) 0120-492-315

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