水のコラム
井戸ポンプの水が上がらない場合に修理を依頼する業者の選び方
水道代が節約できるといった理由で、井戸水を生活用水として使っている方も多いのではないでしょうか。長年使い続けていると、井戸水が突然出なくなってしまうトラブルに遭遇する可能性が高まります。
とくに生活用水や災害などに備えて井戸水をつかっている方にとっては、生活に支障をきたしてしまうのも避けられません。
もし、そういったトラブルが起きてしまえば、できるだけ早く修理業者に依頼するのが大切です。そこで今回は、井戸ポンプの修理業者を選び方や見極めポイント、さらにメンテナンス方法についてまとめました。
井戸ポンプの修理を業者に依頼する前に確認すべきこと
井戸ポンプの水が急に出なくなれば困ってしまいますよね。しかし、慌てて業者を探す前に、実は自分でもできることはいくつかあるのです。
吸込管内の呼び水がなくなっているのであれば、これは中に空気が残っていることによって羽根車が空回りしてしまっているだけなので、故障ではありません。
もしこういった場合は、呼び水のフタを一度外して水を溢れるまで入れ、空気を追い出すことで解消する可能性があります。
またフランジのパッキンやポンプの付け根に貼ってある、シールテープが劣化することによって隙間ができ、水が出なくなってしまうパターンもあります。
部品の劣化や故障によるものが原因としてある場合、使っているポンプ自体の寿命が近づいている可能性も考えられます。一般的にポンプの耐用年数は10年程度だとされているので、10年近く使用し続けているのであれば、ポンプ事交換してしまったほうが良いでしょう。
ほかにも砂や枯葉などで詰まりを起こしてしまうと水が通らなくなってしまうので、どんなことが理由となっているのかをあらかじめ知っておいた方がいいでしょう。
井戸ポンプの水が上がらない?修理業者の選び方
井戸ポンプの修理に対応している業者はたくさんあります。いくつもある修理業者の中でもよりよい業者を選ぶためのコツについて説明します。
まず、一つの目安は「水道局指定工事事業者であるかどうか」です。水道局指定業者は、法律で定められた水道業者としての資質やモラル、技術などが保証されているということなので、修理のクオリティに関してはある程度信頼できるといえるでしょう。
水道局指定業者だからといって、工事費用が抑えられる、サービス品質の素晴らしさが約束されているわけではありませんので、注意が必要です。
さらに「実績や費用が明確かどうか」という点も考慮した方がいいでしょう。これはおもに依頼する会社や業者の公式ホームページなどで、ある程度確認することが可能です。実績に関しては、これまでの対応件数や対応してきた事例、口コミによる評価などによって判断できます。
費用は訪問で見てもらう際にも、出張費や見積もり、点検などにも費用が掛かる場合があります。事前に出張費や見積もり費用が無料かどうかをチェックしておくと良いでしょう。
実際に見積もりを依頼したときに、オプション費用が他にかかるかどうか、価格を曖昧にせずはっきりと提示してくれるかという点を確認しておきましょう。すべてを明確に示してくれる業者はよい施工をしてくれる可能性が高まります。
中には、はじめに提示した金額とは異なる金額を求めてくる、低価格なりの質の悪いサービスだったという業者もいるので、知らない業者にいきなり決めてしまうのではなく、いくつかの業者に見積もりを依頼して比べてみるのがおすすめです。
少し面倒に感じるかもしれませんが、業者によっては競合他社の条件を聞いて、対抗する提案を出してくれる場合もあります。信頼できる業者を見つけるという面でも、後から「相見積もりをとってよかった」と思う可能性もあるので、ぜひ行っておきましょう。
悪徳業者を見極めるためのポイント
前にも述べたように、ポンプの修理業者の中には注意するべき悪徳な業者も数多く存在します。せっかくお金を払ってポンプの修理を依頼するのに、悪質な業者には遭遇したくありませんよね。
そこで悪徳業者の見極め方についていくつかご紹介します。まず一つは、運営会社の名称や所在地、事業内容に関する概要などが明記されていない会社は要注意です。
たとえホームページがあったとしても、名称や所在地、事業内容に関する概要が明かされていないのであれば、水道工事に関する瑕疵があった際、連絡が一切つかなくなってしまう可能性もあるからです。
また、問い合わせの電話をした際に、ホームページに掲載されている名称ではなく、他の名称を名乗ってくる、法人名称や担当者名を名乗らないところも気を付けた方がいいでしょう。
さらに、見積もりや費用についても「見積書を作成してくれない」「費用に対する詳細な説明がされない」といったところも用心した方がいいかもしれません。
中には見積もり書の作成のみであれば有料である、本来ならば不必要な作業を追加することで、予算を多く請求するといったケースもあります。もし疑問を感じるときには、積極的に見積もりの際などに質問するようにしましょう。
その際、対応してくれる業者が、専門用語を多用して説明する、なんとなく納得のいかない作業がともなう、やたらと機材や薬剤を並べて説明されるといった時は、一度検討し直すことをおすすめします。
ほかにも、飛び込み営業やアポなしの訪問を行う業者は、不要な工事や法外な金額を請求する可能性が高いとされています。こういったぼったくりのような業者にはくれぐれも注意するようにしましょう。
井戸の定期的なメンテナンスも重要
頻繁にチェックすることは少ないからこそ、井戸ポンプの定期的なメンテナンスは必要不可欠です。
もし「水の出が明らかに悪くなった」「濁った水が出てくるようになった」「臭いや砂といった異物が入っている」「異音がする」といた場合、井戸自体がかなり汚れていることが考えられます。放置していると、井戸ポンプの寿命が短くなってしまうこともありますし、思わぬトラブルに発展する可能性も。
できるだけ早く対処したいポイントですから、気が付いた時点で迅速に業者に依頼するようにしましょう。なお、井戸ポンプの場所によっては手の届かない場合もありますので、定期的に部品を交換する、点検・修理するためにも、何年かに1度は業者にメンテナンスを頼んでみましょう。
まとめ
今回は、井戸ポンプにまつわるトラブルが起きたときの対応方法や業者選びのコツ、悪徳業者を見極めるためのポイントなどについてまとめてみました。
ポンプの修理を請け負う業者は、全国にたくさん存在しています。しかし、中には不必要な工程を重ねることによって、異常に高額な工事費用を請求してくる、そもそも名前だけで本当に存在しているか不明であるといった悪徳業者もあります。
まずは、そういった悪徳業者に引っかからないようにするためにも、今回ご紹介したポイントを踏まえて業者を選んでみてください。
これまでの実績や口コミ、どういった作業をしてきたかなどをしっかり確認しましょう。見積もり書や出張費といった名目で費用を請求してくるところもありますので、できるだけ安く済ませたいといった方は出張費や見積もり費用も考慮した方がいいかもしれません。
なお、大きなトラブルにならないためにも、日頃から異音や異臭、水の出が悪くなったといった症状が出たら早めに業者に依頼、メンテナンスをしてもらうようにしましょう。