水のコラム

浴槽を交換することによって得られるメリットとは?費用相場もチェック!

2022年01月25日  お風呂のメンテナンス


浴槽を交換するタイミングはなかなか難しいもの。破損や不具合などがない限り、同じものを長く使用し続けている方も多いでしょう。

しかし、浴槽を新しいものに交換するメリットは複数あります。今回は、浴槽の交換時にかかる費用や注意点を解説します。

浴槽を交換することによって得られるメリット

浴槽の寿命は、およそ10~15年と言われており、古くなると蓄積された汚れが目立つようになります。また、まれに浴槽にひびが入ることもあります。そのため、交換する目安は10~15年と思っておけばよいでしょう。

浴槽の交換によって得られるメリットには、次のようなものがあります。

■光熱費の節約になる
浴槽は、古いものより新しいものの方がより断熱性が高くなります。

断熱性が高い浴槽を使用した方が、光熱費は安く済むのです。

もし光熱費を安くしたいと思っていて、今使用している浴槽を20年以上使用している場合は、新しいものに交換した方が光熱費の削減につながる可能性があります。

■汚れが落ちやすくなる
浴槽の汚れが落ちにくいと感じている場合、交換のタイミングかもしれません。浴槽は使い続けていると、知らない間に細かい傷がつきます。

その傷に汚れがつまると、こすり洗いくらいでは簡単に落ちません。傷のない新品の浴槽なら、掃除も楽になるでしょう。汚れが落ちにくく感じたときはぜひ交換を考えてみてください。

■使い勝手が良くなる
通常、浴槽は破損などがない限り、購入してから2、3年で交換することはほとんどありません。

仮に10年使用したとすると、使用者は高齢者に近づきます。50歳から利用スタートした場合でも60歳になっています。そうすると、浴槽が以前よりもまたぎにくくなったり、滑って転びそうになったりする危険性も増えてきます。

転倒などの事故防止には、使い勝手がいい浴槽への交換が得策です。浴槽に段差をつければ楽に入浴ができますし、転ぶのを防ぐために滑りにくい素材への変更も可能です。

使い勝手の悪さを感じたときにも、浴槽の交換を考えてみましょう。

浴槽の交換費用相場

浴槽を交換する際にかかる費用は、交換の工事費と浴槽本体の代金になります。

浴槽本体は、その素材や大きさによって価格が異なってきます。それぞれ相場をご紹介しますので、参考にしてください。

■浴槽の交換工事費用
浴槽の交換する工事費用は、浴槽のタイプによって異なります。

浴槽の交換工事タイプは大きくわけて3種類あります。浴槽を完全に浴室内に埋め込んで設置する「埋め込みタイプ」と、半分埋め込む「半埋め込みタイプ」、そして埋め込まずに直接床の上に置く「据え置きタイプ」の3つです。

埋め込みタイプだと、周りの壁やタイルを解体したり、補修したりする必要があります。そのため、埋め込みタイプの方がより工事費が高くかかってきます。

基本は10万円前後と思っていいでしょう。埋め込む深さが深いほど高額になるため、半埋め込みタイプの方が、埋め込みタイプと比べて少し価格が安価になります。

ただし、水漏れを起こしているなど浴室で何かしらトラブルがあると、工事費がさらにかかってしまいます。また、建物にエレベーターがない状態でも、より価格が高額になる恐れもあります。

浴室の劣化具合などでも価格が変動してくるため、工事費用は現状によって大きく差が生まれてきます。相場は、安くて4万円、高額で20万円ほどになる傾向です。

■FRP浴槽の本体費用
FRP浴槽の素材は、ガラス繊維強化プラスチックです。この素材は、浴槽以外だとベンチや貯水タンクなどにも使われています。

価格は、浴槽の中では手頃な値段になります。およそ2~3万円から手に入るので、気軽に浴槽交換がしやすいです。FRP浴槽は、防水性が高く、軽くて頑丈なのが特徴です。

しかし、他の浴槽と比べると耐久性はやや劣ると言われています。万が一壊れたとしても、ガラス繊維と樹脂を継ぎ足せばキレイに補修は完了になります。

■木製浴槽の本体費用
木製浴槽の中で、1番有名な種類が檜になります。檜を含め、木製浴槽は木の特有な香りを楽しみながら入浴できるのが特徴です。

価格はおよそ40万円からと、浴槽の中ではかなり高額です。しかし、耐久性と耐熱性に優れているため、きちんと手入れをすれば長く使い続けることができるでしょう。

ただし、手入れに自信がない方にはおすすめしません。木製浴槽は、毎日掃除しなければすぐにカビが発生してしまいます。

最近では、カビが発生しにくい加工がされている木製浴槽もあります。どうしても木製浴槽がいいという方は、1度調べてみてください。

■ホーロー浴槽の本体費用
ホーロー浴槽の基本の素材は金属です。そのため、壊れにくくて丈夫な作りになっています。その上、保温性に優れているため、追い炊き機能の使用率が減り節約にもつながります。

また、ホーローの表面にはプラスチックよりも頑丈なガラスで覆われているため、他の素材と比べて傷がつきにくく、カビが発生しにくい利点があります。

しかし、ホーロー浴槽の価格はおよそ20万円からと高額です。その理由は、大量生産ができないためです。デメリットは、劣化によるサビの発生しやすさがあります。

しかし使用し続ければ、どの浴槽もいつかは劣化してきます。その中でもホーロー浴槽は手入れもしやすく、使い勝手がいいでしょう。

■ステンレス浴槽の本体費用
ステンレス浴槽の価格はおよそ6万円からと、木製やホーローと比べてかなり安価になります。また、ステンレスは傷やヒビ割れなどがつきにくいため、長く使い続けることができます。

また、清潔さを保てるのも利点の1つです。浴槽は使用し続けていると傷以外にも、体の垢や水垢が付着します。掃除をしても頑固なものだと取りにくく、そこから臭いが発生します。

ステンレス浴槽は垢がつきにくいため、汚れや臭いを気にすることなくお風呂に入れます。しかし、付着のしにくさはメリットばかりではありません。

ステンレスは、汚れだけではなく塗装も付着しにくいのです。そのため、少しの衝撃で塗装が剥げてしまうこともあります。

■人工大理石浴槽の本体費用
人工大理石浴槽は本物の大理石ではなく、大理石に似せて作ったものということもあり、そこまで高額ではなく、およそ3万円程度です。

人工大理石浴槽の素材は、大きくわけてアクリル系とポリエステル系の2種類があります。ポリエステル系は、耐久性や耐熱性に優れています。

また、黄ばみなどの汚れが発生しにくいのも特徴です。一方、ポリエステル系はアクリル系と比べると汚れが発生しやすいです。

その代わり、アクリル系と比べると安価なため、手軽に購入がしやすいです。現在売られている人工大理石浴槽では、アクリル系のものの方が多く見られます。

浴槽の設置方法を決める際に意識するべきポイント

浴槽の設置工事には、「埋め込みタイプ」「半埋め込みタイプ」「据え置きタイプ」の3種類があると説明しました。

どのタイプで設置するかは、以下の3点を気にして決める必要があります。

■ユニットバス
人によっては、ユニットバスを希望する方も出てきます。しかし、ユニットバスだと住まいのタイプにより設置できなかったり費用がかさんでしまったりします。

たとえば、ユニットバスの種類によっては、天井の高さが合わず埋め込みタイプでの設置ができないこともあります。

■浴槽の適した高さ
浴槽は埋め込めば埋め込むほど、縁の高さが低くなります。縁の高さが低くなればまたぎやすくなるため、転倒の恐れを減らせます。

高齢になるほど足は上げにくくなり、風呂場でのケガのリスクが上がってきます。危険性を減らすためには、縁の高さを低くするのが1番です。

しかし、もしご家庭に小さな子供がいる場合は注意しなければいけません。縁が50㎝以下の場合、子供がまたいで浴槽に落ちてケガをする恐れがあります。

浴槽の中に水が入っていたら事故になる危険性があります。ご家庭の状況により、縁の高さをどうするか考えるべきです。

■費用を抑えたい
費用が最も抑えられる設置方法は、据え置きタイプになります。その理由は、工事の必要がなく、浴槽を床の上に置くだけで済むためです。

もし、埋め込みタイプや半埋め込みタイプにすれば、浴槽がまたぎやすくなったり浴室が広く見えたりし、据え置きタイプより使いやすくなるでしょう。

安さをとるか使いやすさをとるか、どちらがいいかしっかりと考えましょう。

まとめ

浴槽の工事は、工事のタイプや浴槽の種類によって価格が大きく変わります。また、浴室の状態によっても価格が変動することもわかったでしょう。

価格はどれも決して安くありません。何を優先するべきかしっかり考え、より快適な浴室にできるようにしてください。

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