水のコラム

お風呂場のお湯や水が出ないとき、出が悪いとき…蛇口のタイプ別に原因を知ろう

2021年09月07日  お風呂のトラブル

お風呂のお湯や水の出が悪い

お風呂でシャワーを浴びようとして、何だか水圧が弱い、湯水の出が悪い、果てはいくらレバーをひねってもカランから水が出ない、などといったことはありませんか。なんとなくシャワーが弱いなと感じながらもそのままにして、ある日、さぁお風呂に入ろうというタイミングで、お湯や水が出ないとなっては大変です。

では、なぜお湯や水が出なくなったのでしょうか。蛇口や水道関連の部品の耐用年数は、おおよそ7、8年といわれています。もし経年劣化による蛇口本体や内部にある部品の故障・破損によって、水が出なくなったのであれば、劣化した部品の交換、または蛇口本体の交換をする必要があります。

もしくは蛇口のどこかが、つまっているのかも知れません。もしも湯水が出ない原因がつまりによるものであるならば、つまりを解消すれば問題は解決するのですから、調べてみない手はありません。

浴室に採用されている蛇口のタイプは主に三種類あり、それぞれのタイプによって原因やその対処法は異なってきます。ここで、ご自宅のお風呂場に使用されている蛇口のタイプとその構造を知り、原因の究明と問題の解決に役立ててください。

「2ハンドル混合水栓」

昔ながらの、赤い目印のあるお湯のハンドルと、青い目印のある水のハンドルがついたタイプの蛇口です。それぞれのハンドルをひねってお湯と水の量を調節し、任意で温度を調整します。最近の新築などではめっきり見かけなくなりましたが、これまで主流だったこともあり、まだまだ見かけることも多い型になります。

この型の場合、パッキンの劣化・バルブの不良が多いでしょう。また、シャワーとカランの切り替えバルブも内蔵されていて、これが正常に機能しないことによりお湯の出が悪くなるケースもあり、それぞれ新しい部品との交換が必要になります。

「サーモスタット混合水栓」

これまで銭湯や入浴施設などで広く一般的に使用されていて、最近では家庭の浴室においても主流になりつつあるサーモスタット混合水栓は、設定した温度を自動で一定に保ってくれる優れものです。開閉バルブユニットで水の出し止めを行い、もう一つの温度調節バルブユニットで温度の設定を行います。

この開閉バルブユニットに何らかの不良が起こると、湯水が出なくなったり、出が悪くなったりするのです。温度調節バルブユニットに不具合が生じた場合には、出てくるお湯の温度にむらが出たり、温度調整がうまくいかず水量が減ったりして給湯器が正常に作動しなくなり、お湯が出なくなることも起こり得ます。こちらも、バルブユニットを新しいものと交換することで、問題は解決するでしょう。

「シングルレバー混合水栓」

浴室にある蛇口のレバーが一つしかないなら、このタイプになります。台所や洗面所においては近頃メジャーになっている、一つのレバーハンドルで水量・温度調節を行うタイプの蛇口です。ハンドルを上下することにより水の出し止め・水量を調節、左右でお湯・水の切り替えを行えます。

こちらは浴室での採用例は少ない型となりますが、もしもご自宅の浴室の蛇口がこのタイプなら、蛇口の内部にある「バルブカートリッジ」というお湯と水の切り替えを行う部品に不具合が生じるケースがほとんどです。その他に考えられるのはレバーハンドル自体の故障で、レバーハンドルが動いていても、バルブカートリッジと正しく接続されていないため正常に機能しないといったパターンもあります。カートリッジの交換や、レバーハンドルとバルブカートリッジの接続不良を修理することが必要になります。

その他の原因

多くの蛇口の内部には、水道水に含まれる微細なゴミやサビなどをキャッチするための「ストレーナー」という網のような部品が付いています。このストレーナーが、水道水に混じって流れてくるゴミや鉄サビなどにより目詰まりを起こし、お湯や水の出が悪くなることがあります。要するに、「つまり」による不具合です。

このようにストレーナー自体がつまりの原因となることもあるのですが、そうした細かいゴミやサビが、蛇口内部のパッキンやカートリッジ、バルブユニットなどに付着したり入り込んだりすることによって劣化や故障につながるため、つまりの原因になり得ても、故障の防止においてストレーナーは重要な部品なのです。つまりを起こすからといって、安易に取り除いたりしてはいけません。

他につまりを起こす箇所としてあげられるのが、お湯水が出てくるパイプ本体の先端にある吐水口です。吐水口には、先程の細かいゴミやサビなどをキャッチして、かつ水の流れを整えるための網状になった整流キャップが取り付けられています。この網目にゴミや汚れ、水垢などが溜まってつまりを起こすのです。

また、シャワーヘッド内部にもストレーナーが取り付けられている場合があるのでこちらも注意が必要です。シャワーヘッドの吐水口は、かなり細かい小さな穴が無数にあるため、ゴミや汚れ、水垢で非常につまりやすい箇所となっています。

いずれも、分解して掃除することが難しい場合は、パイプクリーナーをよく染み込ませたティッシュやキッチンペーパーで吐水口に覆い、ラップをして落ちないよう輪ゴムなどで止め、しばらく放置してから水を流してみると良いでしょう。吐水口のつまりである場合は、これだけでつまりが解消される場合があります。

水垢がつまりの原因である場合は、クエン酸やレモン果汁で代用し、放置した後軽くこすって洗い流してください。原因の特定が難しい場合や、自力での修理や交換が困難だと感じる方は、迷わずプロに依頼して、適切な対処を受けましょう。

お問い合わせは、水回りのプロであるしまね水道職人まで

しまね水道職人は、松江市をはじめ、出雲市、浜田市、益田市、雲南市、邑智郡邑南町、鹿足郡津和野町など島根県全域で水回りのトラブルに対応しております。お風呂場のみならずトイレや洗面所、キッチンなど、水回りのことでしたらどんなことでも、しまね水道職人にご相談ください。

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しまね水道職人(島根水道職人) 0120-492-315

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