水のコラム

散水栓から立水栓へ交換すると費用はいくらかかる?それぞれの特徴とは?

2023年01月27日  水回り

戸建に住んでいて自宅に駐車場がある方は、車を洗ったりするための蛇口が設置されているのを一度は見たことがあるのではないでしょうか。その際に使用する水栓は、散水栓や立水栓といいます。

散水栓と立水栓は用途は同じであるものの、形状がそもそも違います。それぞれどういった特徴があるのでしょうか。

そこで今回は、散水栓と立水栓はどのような特徴があるのか、また散水栓から立水栓に交換するといくらかかるのかをご紹介していきたいと思います。

散水栓と立水栓とは?

駐車場などに設置されている水栓には、散水栓と立水栓の2種類があります。ここからは、2つの特徴についてお話ししていきます。

散水栓
散水栓は、地中内にボックスが設置されており、その中に給水口があるタイプの水栓です。蓋の部分だけが地上に出ていて邪魔にならないため、駐車場などに設置されていることが多いです。

散水栓はもともと水やりをするために作られた給水設備でした。しかし現在では、野球場やグラウンドの水まきや洗車などにも使用されています。散水栓の実際の使い方は以下のとおりです。

1.散水栓の蓋を開けましょう。手で簡単に開けられます。
2.ホースの先端を散水栓に押し込みます。カチッと音がしたら、しっかりはまっている合図です。
3.水が出る側のホースを持ってから、蛇口のハンドルを回します。すると水が出てきます。

一般的な散水栓の使用方法をご紹介しましたが、散水栓にも種類が複数あります。口径の違いや接続するホースの違いなど、家庭によってさまざまです。そのため、使用する際には自宅の散水栓がどのようなタイプなのか確認した上で使用してください。

立水栓
立水栓は、柱上に蛇口が付いている設置型の水栓です。蛇口の下には水受けがあり、屋外に設置された手洗い場といったかたちをしています。

手洗い場として使用しやすいため、屋外で作業することが多い家庭には立水栓が必要不可欠です。また、水受けがあるため、その場でペットのシャンプーをすることができます。

立水栓は散水栓と違い、蛇口をひねるだけでそのまま使用することができます。また、蛇口に直接ホースを差し込めば、遠くでの使用も可能となります。使える範囲が広いのが特徴といえるでしょう。

散水栓と立水栓それぞれのメリットとデメリット

散水栓と立水栓では、形状が違うことがわかりました。では、それぞれどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

散水栓のメリット
散水栓のメリットとして一番大きいのは、場所を取らないことです。使用してない時間は地中に埋まっているため、散水栓のために場所を確保する必要はありません。

たとえば、駐車場に散水栓を設置し、上に車が乗ったとしても問題ありません。蓋を閉じてさえいれば地面と同じなので、どこにでも設置することができます。

また、目立ちづらいということもメリットのひとつです。散水栓の蓋を閉めてしまえば、外観の邪魔をしません。そのため、玄関や庭先などに設置しても問題ないでしょう。

散水栓のデメリット
水栓を使用する頻度が多い場合、毎回蓋を開けてホースを設置するのが面倒に感じる方もいるでしょう。蛇口にホースをつけたままにしておくと、上から落ち葉や土が被ってしまい開けづらくなってしまいます。

また、地中に埋まっているため使用するたびにかがんで取り出さなければなりません。そのため、腰が悪い方やご高齢の方は使用しづらく感じるでしょう。

立水栓のメリット
立水栓は地上に設置するため、ペットのシャンプーや洗車の際にすごく使用しやすいです。蛇口から直接使用するのはもちろんのこと、蛇口にホースを繋げば遠くの場所の水やりにも使用できます。

また、散水栓と違い常に地上に設置されているため、使用のたびに取り出したりする必要がありません。自宅に帰ってきてすぐに手を洗いたい時など、使いたい時にすぐ使用することができます。

立水栓にはさまざまな種類があります。たとえば、大人が立ったまま使用できる高さに蛇口が付いているものや、高い位置と低い位置2つに蛇口が付いているものもあります。各家庭の用途に合わせて種類を選べることも立水栓のメリットといえるでしょう。

立水栓のデメリット
立水栓は柱型の水栓の下に水受けを設置する必要があります。そのため、玄関先や庭にある程度場所を設けなくてはいけません。

また、立水栓の設置場所によって駐車場の邪魔にならないか、交通の邪魔にならないかなど、さまざまな部分に配慮しなくてはいけません。立水栓は取り付けた後に移動することができないので、設置場所は慎重に検討するようにしましょう。

立水栓のデメリットとして、外観の邪魔になる可能性があるという点があります。現在さまざまなデザインの立水栓を選ぶことができますが、あくまでも水栓なので庭先に置くと目立ってしまいます。外観を気にする方は、散水栓を検討することをおすすめします。

散水栓から立水栓に交換するといくらかかる?

ここまでご紹介したように、屋外で使用する水栓には散水栓と立水栓の2種類があります。散水栓の場合地中に埋まっているため、基本的に場所を取りません。

しかし、使用頻度の高いご家庭では散水栓だと毎回セッティングしなければならず、少々不便に感じるでしょう。そのような場合は、散水栓から立水栓に交換することをおすすめします。

立水栓の設置費用は、20,000〜80,000円ほどかかります。これは、散水栓と違い水受けや水栓柱を設置しなければいけないからです。一般的に一から立水栓を設置するとなると前述した程度の費用がかかり、配管の状況によっては100,000円ほどかかることもあるでしょう。

そして、もともと散水栓が設置されていて立水栓に交換する場合は、35,000〜60,000円ほどが設置費用の相場となります。しかし、散水栓があった場所と全く違う場所に立水栓を設置する場合は、金額が上乗せされる可能性があるのでご注意ください。

また、立水栓には蛇口の種類がさまざまあります。用途がそれぞれ違うので、一部の種類をご紹介します。

・横水栓:蛇口の部分が短めになっているタイプで、あまり場所を取りたくない方におすすめです。

・胴長水栓:蛇口の部分が長くなっていてハンドルが大きいタイプです。小さいハンドルだと使いづらい方はこちらのタイプがいいでしょう。胴長水栓の中には、蛇口の向きを変えられる万能ホームという種類もあります。

・鍵付き水栓:暗証番号付きの水栓で、3桁の数字を入力しなければ使用できません。勝手に外部の人に使用されるのが不安な場合は、このタイプがおすすめです。

・3Dホース接続回転水栓:蛇口部分がさまざまな方向に回転する水栓です。ホースの利用が多い方は、このタイプはとても便利でしょう。

上記の種類以外にも多くの種類があります。また、水受け部分もさまざまなデザインがあるため、自宅の雰囲気に合わせてセレクトしてみるといいかもしれません。

こういった種類によって設置費用も変わってくるため、具体的な金額は見積りを依頼して確認してみてください。

まとめ

今回は、散水栓と立水栓の特徴や、立水栓に交換する時の工事費用についてお話ししていきました。

散水栓も立水栓も、それぞれメリットとデメリットがあるのでどちらがいいとは言い切れません。しかし、ご家庭の使用頻度や用途に合わせて選択しないと、使いづらくてストレスがかかってしまいます。そのため、どちらのタイプが使いやすいかを考えたうえで水栓を設置しましょう。

また、散水栓から立水栓に交換する場合、多額の費用がかかります。業者に依頼する際は、必ず見積りを取って内容を確認するようにしてください。

稀ではありますが、悪質な業者に引っかかってしまうことがあります。その場合、納得のいく工事が行われなかったり、多額の費用を払わせられることがあるので、業者選びは慎重に行いましょう。

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