水のコラム

散水栓から水漏れしたら?対応と修理方法を紹介

2022年06月29日  その他

玄関や駐車場には「散水栓」というものがあります。散水栓は小さな衝撃でも水漏れしやすい場所なので、定期的にチェックしておく必要があります。

とは言え、実際に水漏れが起きていたらどのように対応すればいいのかわからなくて悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回は、散水栓から水漏れした場合の対応と修理方法をご紹介します。

散水栓と立水栓の違いとは?仕組みを解説

一戸建ての住宅の屋外には立水栓と散水栓の2種類が設置されています。しかし、この2つの違いがよくわからない方も多いでしょう。まずは立水栓と散水栓の違いについて見ていきましょう。
立水栓と散水栓の違いは「設置方法」にあります。立水栓とはその中にある通り、柱に蛇口が付いているものです。蛇口にホースなどを取り付けて使用するのが一般的です。

一方で散水栓とは、地面に埋められたボックスの中に蛇口が設定されています。立水栓は庭がある広い家に取り付けられることが多いのですが、散水栓は地面に埋まっているため狭い家でも設置できるのが特徴です。

散水栓が水漏れしやすい理由

散水栓は少しの衝撃でも水漏れすることが多いです。具体的にどのようなことが原因で水漏れを引き起こすのかを見ていきましょう。

部品の劣化
水栓も消耗品なので、使い続けるほどに劣化していきます。散水栓の中にはパッキンがあるのですが、このパッキンが劣化することで水漏れが起きてしまうのです。

劣化するパッキンの種類によって、水漏れする箇所は異なります。蛇口の先端部分から水漏れしているならコマパッキンの劣化、ハンドルの付け根部分から水漏れしているなら三角パッキンの劣化、パイプの付け根部分から水漏れしているならU パッキンの劣化が考えられます。

部品の劣化が原因なら、新しいパッキンに交換することで水漏れに対応できます。パッキンの交換はそこまで難しい工程は必要ないので、自力で治すことが可能です。

外部からの衝撃
車でぶつかったり、踏んだり、自然災害など、外部からの衝撃で散水栓が壊れて水漏れをすることもあります。特に、散水栓は地面に埋まっているため車で踏んでも気づかないことが多いです。

パッキンを交換しても水漏れが収まらないのであれば、外部からの衝撃によって散水栓が破損しているのかもしれません。本体にヒビが入っていて水漏れしている場合は、全体を交換する必要があります。

また、寒い地域だと「凍結」することもあります。凍結すると配管の中の水が凍って膨張し、配管や本体を破損させる危険性があります。凍結で壊れてしまった配管の修理は完全に氷が溶けてからしか行えないので、とても不便です。凍結させないためにも断熱材等で対策しなければいけません。

配管トラブル
外部からの衝撃を受けると本体だけではなく、配管が破損する場合もあります。地中の配管が破損すると水漏れが起きるのですが、土に埋められているので気づきにくいのが難点です。

もし、いきなり水道代が高くなったり、配管付近の地面が湿ったりしている場合は、配管トラブルが考えられるので確認しておくことが大切です。配管からの水漏れは自分で対応できないので、早めにプロの業者に依頼しなければいけません。

散水栓からの水漏れを防止する方法

散水栓から水漏れすると修理や交換が必要になるので、高い費用がかかります。しかも水道が使えなくなるので、不便を感じることもあるでしょう。散水栓からの水漏れを防止するには2つのポイントがあります。

今日からでもできる方法なので、ぜひチェックしてみてください。

丁寧に使う
使用頻度や使い方によって劣化のスピードは異なります。日ごろから丁寧に使用していれば劣化するのも遅いので、長く使い続けられるでしょう。

しかし、雑な使い方をしていればそれだけ水川に与えるダメージが大きくなるので、劣化を早めてしまう可能性があるのです。劣化が早まれば些細な外部からのダメージにも耐えきれず破損してしまう場合があります。

蛇口や配管に余計な負担をかけないように、丁寧な使用を心がけることが大切です。散水栓は地中にあるのでどこにあるかわかりにくいかもしれません。場所がわかりにくいからこそ車で踏んでしまうこともあるのでしょう。

何度も車で踏むとそのストレスが原因で水栓が破損する場合があるので、どこにあるか位置をしっかり確かめておくことが大切です。敷地内で運転する時は散水栓を踏まないように、確認しながら車を動かしましょう。

凍結予防
特に寒い地域だと配管が凍らないように凍結予防しておくことが大切です。凍結すると配管内の水が膨張し、ひび割れや、本体の破損を招く恐れがあります。

保温材を取り付けたりカバーを使用したりなどして、凍結しないようにしっかり対策しておくことが大切です。

水道料金をチェック
こちらは予防法というよりは、早期発見につながる行動になりますが、毎月の水道料金を細かくチェックしておきましょう。散水栓は水漏れしていても土の中に埋まっているので、なかなか気づきにくいです。

そのため、毎月の水道料金をチェックして異常が起きていないか把握しておきましょう。少しでもおかしな請求が来たり、消費している水の量が増えたりしている場合は、水漏れが起きていないか確認することが大切です。

早めに発見すれば被害を抑えることができますし、修理費用も安くできるでしょう。
何気なく水道料金をチェックしている方が多いですが、項目ごとに細かくチェックすることが大切です。

散水栓の水漏れは応急処置が可能

散水栓から水漏れしている場合は、まずは業者に依頼するのではなく応急処置することが大切です。応急処置が遅れると被害が広がってしまう可能性があるので、業者に連絡する前に自分でできることをやっておきましょう。

水漏れがわかった際にやってほしい応急処置は、「元栓を閉める」ことです。元栓を閉めることで被害の拡大を抑えられますし、水漏れも止めることができます。
ただ、配管に残っている水はそのまま流れ続けるので注意してください。配管に残った水も全て流れ終わったら、水漏れが止まります。

また、元栓を閉めると家中の水道が使えなくなるので注意してください。修理が終わるまで水道が使えないので、その間どのように生活するかも依頼する前に考えておいた方が良いでしょう。
散水栓の水漏れは一刻も早く対応することが大切です。

「とりあえず自分で修理してみよう」「自分で修理するために、方法を調べよう」と考えていると、直すまでに時間がかかるので、その間に被害が広まってしまうリスクがあります。

特に配管部分は素人で直すのは難しいです。有効的に時間を使うためにも、大きなトラブルを防ぐためにも、元栓を閉めたらすぐに業者に相談するようにしましょう。

もし散水栓の水漏れの原因がパッキンなどの部品劣化であれば、自分でも作業して交換することは可能です。自分で内部の部品を交換すれば費用を安く抑えられるので、ぜひ検討してみると良いでしょう。

まとめ

今回は散水栓の水漏れが起きる原因についてまとめていきました。散水栓は土の中に埋まっているので、水漏れしてもなかなか気づきにくいかもしれません。

しかし、水漏れしているのをそのまま放置しておくと水道代がどんどん高くなったり、近所に迷惑がかかったりする場合もあります。特に近所に迷惑がかかれば近隣トラブルを引き起こしかねないので、散水栓の水漏れを発見したら迅速に対応することが大切です。

迅速に対応するためにも、近隣トラブルを防ぐためにもまずは応急処置として元栓を閉めましょう。元栓を閉めたらある程度の時間の確保はできるので、自力で部品を交換するか、業者に修理してもらうかを決めると良いですね。

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しまね水道職人(島根水道職人) 0120-492-315

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