水のコラム

お風呂の排水溝の流れが悪い|ワイヤーブラシで解消する方法や選び方

2024年03月14日  お風呂のトラブル

お風呂の排水溝の流れが悪い場合、ワイヤーブラシで悩みが解消できる場合があります。

しかし、ワイヤーブラシの選び方や使用方法を誤ってしまうと詰まりが解消できなかったり、破損してワイヤーブラシを詰まらせたりする恐れもあり注意が必要です。

本コラムでは、お風呂の排水溝の流れが悪い場合のワイヤーブラシでの掃除方法や注意点、選び方のポイントなどを解説します。

安全かつ効果的に詰まりを解消したい方はぜひ参考にしてください。

 

お風呂の排水管が詰まる原因は4つある

お風呂の排水管が詰まる原因は主に4つあります。

 

  1. 髪の毛
  2. 石鹸のカス
  3. 皮脂汚れ
  4. ヘアピンやゴム、指輪などのアクセサリー

 

上記の原因がどのように排水管を詰まらせるのか、メカニズムを一つずつ解説します。

 

髪の毛

お風呂の排水管が詰まる原因の一つは「髪の毛」です。

人間の髪は1日100本くらい抜け落ち、そのうち洗髪中に30本〜80本くらい抜けるといわれています。

排水溝や排水管に流れる髪の毛が複雑に絡まることで塊となることが詰まりを起こす原因です。

家族が多く髪の毛が流れる量が多い、髪が長い人がいるといったケースでは髪の毛が絡まって蓄積しやすくなります。

排水管を詰まらせないためにも、髪を排水管に流さないように対策することが大切です。

 

石鹸のカス

お風呂の排水管が詰まる原因の一つに「石鹸のカス」があります。

排水溝に流れている髪の毛に石鹸のカスが絡まり、ヌメリ汚れの要因となって水の流れが悪くなるのです。

石鹸カスの種類は、固形タイプの石鹸が小さくなった塊、粘性が強いボディーソープ、シャンプー、メイク落としオイル、ヘアパックがあげられます。

シャンプーやメイク落としのオイルなどを流さないようにするのは困難です。

しかし、小さくなった固形タイプの石鹸の塊が排水溝に流れないように気を付けることは可能ですので、できる範囲で気をつけてみてください。

 

皮脂汚れ

「皮脂汚れ」もお風呂の排水管が詰まる原因のひとつです。

石鹸カスのように皮脂汚れも排水溝に流れた髪の毛に絡まり、隙間を無くして水の流れを悪くさせます。

皮脂汚れを流さないようにすることはできませんが、髪の毛をこまめに除去することで対策可能です。

 

ヘアピンやゴム、指輪などのアクセサリー

ヘアピンやゴム、指輪などのアクセサリーによる排水管の詰まりは流れを悪くさせます。

ある程度大きさのある固形が排水溝や排水管の中へ入ってしまうと、蓄積した髪の毛のように水の流れを滞らせてしまうためです。

アクセサリーのほかにも、詰め替え容器の切れ端や絆創膏なども排水溝をフタしてしまうため、水の流れは悪くなります。

お風呂に入る前に絆創膏やアクセサリー類を外すなどの対策が必要です。

 

ワイヤーブラシで排水溝の流れを解消する手順と注意点

ワイヤーブラシで排水溝の流れを解消する手順と3つの注意点を解説します。

注意点の内容は、排水管の破損や周辺が汚れるといったトラブルに繋がるため、掃除する際は必ず守るようにしましょう。

 

排水溝の流れを解消する手順

ワイヤーブラシで排水溝の流れを解消する手順は以下のとおりです。

 

  1. ワイヤーブラシを排水溝に入れる
  2. 詰まっている部分をワイヤーブラシが貫通するまで入れる
  3. 貫通したら水を流す

 

詰まっている部分にワイヤーブラシがあたって進まなくなったら、回したり上下に動かしたりすると詰まりを解消できます。

最後に水を流す際は、詰まりが十分に解消されず溢れてくる可能性を想定して、少量の水をゆっくり流して確かめましょう。

 

注意点①排水管の素材によってはワイヤーブラシが使えない

お風呂とキッチンの排水管が繋がっていて、お風呂と一緒にキッチンの排水管を掃除している方は要注意です。

基本的に、家庭の排水管にはポリ塩化ビニールの「塩ビ管」が使用されているケースが多いですが、キッチンの排水管では蛇腹ホースが使用されていることがあります。

お風呂と同じように、キッチンの排水溝や排水管もワイヤーブラシで掃除をするとホースに穴が空くおそれがあります。

キッチンの排水管掃除には絶対にワイヤーブラシを使用しないでください。

 

注意点②ワイヤーブラシは洗ってから保管する

ワイヤーブラシを汚れたまま保管するとサビついて再度使用できなくなるため、洗って乾かしてから保管しましょう。

使用したあとは、水に濡れたり汚れが付着したりした状態になります。

そのまま放置すると、ワイヤーがサビついて耐久性が低下し、使用中に破損して排水管に詰まってしまうおそれがあります。

水拭きや水洗いで汚れを取ったあとは、通気性のよい場所に置いて乾かしてから保管しましょう。

 

注意点③必ず周辺を養生する

ワイヤーブラシを使用して排水管掃除をする場合は、必ず周辺を養生しましょう。

ワイヤーブラシを抜き差しして掃除をするため、周辺に排水管汚れが飛んで付着するおそれがあります。

新聞紙や養生シートで鏡や床、壁をカバーしてから掃除をしましょう。

 

100均でも購入できる!失敗しないワイヤーブラシの選び方4つ

ワイヤーブラシは100均でも購入可能です。

ワイヤーブラシの購入を検討している方に向け、失敗しないためのワイヤーブラシの選び方を4つ紹介します。

見るべきポイントは以下の4つです。

 

  1. 長さをチェック
  2. 太さをチェック
  3. 強度をチェック
  4. 柔軟性をチェック

 

では、ひとつずつ解説します。

 

ワイヤーブラシの「長さ」をチェック

ワイヤーブラシを選ぶ際は長さに着目しましょう。

ワイヤーブラシの長さが短いと、詰まりを起こしている場所に届かない可能性があります。

ただし、長すぎても力が入りにくくなり、効果が減少してしまうため注意が必要です。

家庭用のワイヤーブラシの長さは1m〜10mの商品があるため、短すぎず長すぎない中間あたり、もしくは少し長めを選ぶと良いでしょう。

目安として、5m〜8mくらいの長さのものを買うと良いです。

 

ワイヤーブラシの「太さ」をチェック

ワイヤーブラシを選ぶ際は太さにも着目しましょう。

製品によって太さが異なり、太すぎるものを選んでしまうと先端が排水管の中に入らない可能性があります。

排水溝や排水管の直径を計測し、それに合った太さのワイヤーブラシを購入するようにしましょう。

 

ワイヤーブラシの「強度」をチェック

ワイヤーブラシを購入する際は強度にも着目しましょう。

詰まりが強固だとワイヤーブラシが折れたり切れたりして、破損したワイヤーブラシが排水管の中に詰まるおそれがあります。

詰まりを取るために使用したにもかかわらず、かえってワイヤーブラシを詰まらせては元も子もありません。

しっかりと強度が高いものを選び、途中で切れたり折れたりしてしまわないようにしましょう。

 

ワイヤーブラシの「柔軟性」をチェック

ワイヤーブラシを購入する際は柔軟性もチェックしておきましょう。

排水管は真っ直ぐではなく曲がっている箇所もあるため、ある程度の柔軟性がないと折れて排水管の中で詰まるおそれがあります。

新たなトラブルを起こさないようにするためにも、柔軟性をチェックしましょう。

 

ワイヤーブラシ以外のお風呂の排水溝の詰まりを解消する方法

ワイヤーブラシ以外のお風呂の排水溝の詰まりを解消する方法を4つ紹介します。

具体的な方法は以下のとおりです。

 

  1. 大量のお湯を一気に流す
  2. 重曹とクエン酸を使う
  3. パイプクリーナーを使用する
  4. すっぽんを使う

 

では、詳しく解説します。

 

大量のお湯を一気に流す

お風呂の排水溝の流れが悪い場合、軽い詰まりであれば大量のお湯を一気に流すだけで解消できる場合があります。

まず、排水溝のフタとトラップを取り外し、50℃くらいの温度のお湯をバケツに準備します。

バケツに水が溜まったら、あとは排水溝に向かって一気に流すだけです。

1回では詰まりが解消されないこともあるため、そのような場合は解消するまで続けてもらって問題ありません。

ただし、何度やっても解消されない、ずっと溢れてくるといった場合は、効果がないことが伺えます。

効果がない状態で流し続けると詰まりが悪化するおそれもあるため、中断して業者に依頼するか別の方法を試しましょう。

 

重曹とクエン酸を使う

排水溝の詰まりは、重曹とクエン酸、もしくは重曹とお酢を使って解消できます。

そうすることでヌメリ汚れが除去できるため、水の流れが良くなるでしょう。

また、消臭効果もあるため、水の流れの悪さに加えて臭いも気になる場合におすすめの方法です。

まず、重曹をコップ1杯、酢をコップ2杯分用意してください。

次に排水溝に重曹を満遍なくふりかけ、上からクエン酸またはお酢をかけて30分から1時間放置しましょう。

30分から1時間放置したあとはお湯で洗い流して水の流れを確認してください。

重曹とクエン酸を混ぜるとモコモコの泡が発生し、しばらく放置するだけなので、掃除に時間をかけられない人も簡単に実践できます。

 

パイプクリーナーを使用する

髪の毛の詰まりは、パイプクリーナーを使用すると効果的に除去できます。

パイプクリーナーは、液体・粉末・泡の3タイプがあります。

扱いには注意が必要ですが強い効果が欲しい場合は粉末タイプ、安全かつしっかりと効果も欲しい方は液体タイプがおすすめです。

使用方法や放置時間は製品に従い、とくに放置時間は厳守しなければなりません。

長く放置しすぎるとせっかく溶けた汚れが再び固まり、詰まりを起こしてしまいます。

従ってパイプクリーナーを利用する際は注意してください。

また記載されている放置時間が経過したら、速やかにお湯ですすぎ水の流れを確認しましょう。

 

すっぽんを使う

すっぽんはトイレの詰まりを解消するアイテムでよく使用されますが、お風呂の排水溝詰まりでも活躍します。

手順は以下のとおりです。

 

  1. 排水溝のフタとトラップを取り外す
  2. 排水溝にすきまができないようにすっぽんのカップ部分を密着させる
  3. ゆっくり押し付けたら一気に引っ張り上げる

 

この工程を詰まりが解消されるまで繰り返します。

もし、高齢者の方や女性の方など力がなくすっぽんの扱いが難しい場合は、真空式パイプクリーナーがおすすめです。

使いやすいうえにすっぽんよりも吸引力が強いため、引っ張り上げる力が弱くても使用しやすいといった特長があります。

 

お風呂の排水溝が完全に詰まるまでに前兆がある!

お風呂の排水溝が完全に詰まるまでに、実はいくつか前兆の症状があらわれます。

どのような症状が現れるのか、さっそくみていきましょう。

 

流れが悪くなる

お風呂の排水溝の流れが悪いと感じたら、すでに排水溝や排水管が完全に詰まりかけています。

完全に詰まってしまうと自力で解消することは難しくなるため、少しでも流れるスピードが落ちたと感じたら早めに対処することが大切です。

 

異臭がする

排水溝からの異臭は、完全に排水溝や排水管が詰まる前兆です。

異臭は汚れが蓄積している証拠なので、そのまま放置するとさらに汚れが溜まり、やがて詰まりを引き起こします。

 

コバエをよく見かけるようになる

汚れが溜まっているとコバエをよく見かけるようになるのは、コバエにとって排水溝の汚れは栄養素だからです。

コバエを見かけるようになると確実に汚れは溜まっていますので、放置すると排水溝の詰まりにつながります。

そうなった場合は速やかに対処しましょう。

 

ゴボゴボと音がするようになる

水が流れるときにゴボゴボと音がするのも、完全に排水溝や排水管が詰まる前兆です。

排水溝や排水管に汚れが蓄積して水の流れが悪くなり、空気が逆流することで音が鳴ります。

ゴボゴボという音に気づいたら、すぐに排水溝と排水管の掃除をしましょう。

 

排水管のつまりを起こさないための予防策

お風呂の排水溝の流れが悪くならないようにするためには、排水管の詰まりを起こさないことが大切です。

以降で排水管のつまりを起こさないための予防策を3つ紹介するので、実践していきましょう。

 

定期的に掃除をする

定期的な掃除は、排水溝の流れを悪くさせないために効果的です。

 

  • ●パイプクリーナーを週に1〜2回使用する
  • ●ワイヤーブラシで掃除する
  • ●重曹とクエン酸を使用する

 

上記の方法は、詰まりの解消にも効果がありますが予防方法としても効果的です。

もしくは、排水溝の髪の毛を毎日もしくは2日に1回取り除くことも詰まり対策になります。

 

ヘアキャッチャーを使用する

排水溝にヘアキャッチャーを使用するのもおすすめです。

ヘアキャッチャーにはシールタイプやネットタイプがあり、付けておくことで排水管へ異物や髪の毛などが流れないように防止できます。

ヘアキャッチャーを使用する際は、3日に1回の頻度で取り替えましょう。

 

入浴前にアクセサリーの外し忘れをチェックする

入浴前に、必ずアクセサリーの外し忘れをチェックしましょう。

ヘアゴムやピアス、指輪は、どれだけ強力なパイプクリーナーを使っても溶かせません。

アクセサリー類を排水溝に落とさないように防ぐことも、排水溝や排水管を詰まらせないために大切です。

 

まとめ

今回は、お風呂の排水溝の流れが悪いときに行うワイヤーブラシを用いた掃除方法を中心にご紹介しました。

お風呂の排水溝の流れが悪くなる原因は、髪の毛や石鹸カス・皮脂汚れ、固形物の落下です。

ワイヤーブラシは、汚れによる排水管詰まりが原因で水の流れが悪くなった場合の解消法に効果的です。

しかし、耐久性がなかったり柔軟性がなかったりすると掃除途中で破損し、排水管の中に破損したワイヤーブラシが詰まってしまうこともありますので選び方は重要です。

固形物の落下による水の流れの悪さは自力で除去することは難しいため、プロに依頼して除去してもらわなければなりません。

「しまね水道職人」では、お風呂の排水溝や排水管トラブルを含む、さまざまな水道トラブルを解決してきた実績があります。

お困りのことがありましたら、お気軽に「しまね水道職人」までご相談ください。

 

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