水のコラム

お風呂を痛めてしまう恐れがある入浴剤の特徴について解説!

2021年12月26日  お風呂のメンテナンス


入浴剤は充実したバスタイムに欠かせないアイテムです。
しかし入浴剤の種類によっては、お風呂を痛めてしまうこともあるのです。できれば安全に入浴剤を使いたいですよね。

この記事では、お風呂を痛めてしまう入浴剤にはどんな特徴があるか、お風呂を痛めないためにはどうすればいいのかについて解説します。入浴剤を購入する際に、役立ててください。

入浴のメリット

入浴には、さまざまなメリットがあります。ここでは3つのメリットを紹介しましょう。
1つ目は「身体を温める」です。
寒い日に温かいお湯に浸かると、血管が広がり血行がよくなっていくのを感じますよね。

さらにお湯の温度によって、自律神経にもたらす影響は異なります。
38〜40度ほどのぬるめのお湯は、副交感神経が働いて身体をリラックスさせる作用があります。
少し熱めの42度ほどのお湯ですと、交感神経を働かせて気分をスッキリさせる効果が期待できます。

2つ目は「血流やリンパの流れをよくする」です。
お湯の中は水圧がかかっている状態なので、手足の血管や腹部の内臓も水圧を受けて、血液やリンパの流れがよくなります。
また胸部に水圧がかかると、肺の横隔膜が押しあげられて心肺の機能が高まっていきます。
ポンプのように血液が押し出されるので、滞った血流やリンパの流れを改善に導けるのです。慢性の冷え性の人にも効果があります。

3つ目は「リラックス効果がある」です。
水の中では浮力が働くため、体重が空気中に比べておよそ9分の1まで軽くなるといわれています。
浮力が働くと、筋肉や関節への負担が軽くなって脳への刺激も少なくなるため、リラックスした気分になるでしょう。
毎日のパソコン作業で肩や腰がガチガチになっている人にも入浴はおすすめです。
ぬるめのお湯に浸かると副交感神経が優位に働くので、身体だけでなく心までリラックスすること間違いありません。

4つ目は「新陳代謝を高める」です。
温かいお湯に浸かると、新陳代謝も活発になり老廃物や疲労物質の排出を促進するという働きが期待できます。
新陳代謝が高まった状態は、運動前のウォーミングアップと同じような状態です。
新陳代謝が高めていくとお肌の調子もよくなりますし、身体の調子をよくすることにもつながります。

5つ目は「深い眠りを取ることができる」です。
人は眠る時に、脳や内臓などの身体の内部の温度が下がっていきます。
深部体温の働きによって私たちは自然に眠りにつくのですが、入浴を上手に使うとより良質な睡眠を得ることができるでしょう。

入浴は就寝の1〜2時間前に済ませておくことがおすすめです。入浴で皮膚の血流を上げ、皮膚から熱を拡散させて徐々に体温を下げていきます。
睡眠時には深部体温が程よく下がっているため、気持ちよく入眠できるでしょう。

お風呂を痛めてしまう恐れがある入浴剤の特徴

入浴にはさまざまなメリットがありますが、入浴時に用いる入浴剤には注意が必要です。
入浴剤の中には、お風呂を傷めてしまうものがあります。
入浴剤でお風呂が傷む原因も気になりますよね。一緒に見ていきましょう。

一般的に使用されているバスタブの素材は樹脂やステンレス、人工大理石などがあります。
入浴剤の成分によっては、これらバスタブの素材を変色・変質させてしまう恐れがあるのです。
では、どのような入浴剤がお風呂を痛めてしまうのでしょうか。3つのタイプに分けて紹介します。

1つ目は、硫黄成分の入った入浴剤です。
バスタブ、給湯設備どちらも傷めてしまうことがある入浴剤。少量で使うなら、すぐに傷むことはありません。
しかし、年間を通して毎日使う、1日に2度3度も入浴する、規定以上の量を使用するなど、本来想定されていない使い方は避けましょう。
また、追い焚き機能はお湯を循環させるため、あまりおすすめできません。
変色するだけではなく、バスタブの底がザラザラになってしまうこともあり得ます。
栓や鎖などの金属部分に入浴剤が残っていると、錆が発生してしまう恐れもあるので注意しましょう。

2つ目は、バスソルト・泡の出るタイプ・乳白色の入浴剤です。
バスソルトや泡の出るタイプ、乳白色の入浴剤などは、バスタブに関しては問題ありませんが、給湯器との循環パイプを傷める可能性が高いと考えられています。
給湯設備の循環パイプに使用されているのは、大変デリケートな銅素材です。入浴剤が残ってしまうと、傷みが発生してくるでしょう。

3つ目は、そのほかの入浴剤です。そのほかの入浴剤は、お風呂を傷める危険はないと考えられます。しかし、酸性・アルカリ性の強めのものは、使い続けるとお風呂を痛めてしまう恐れも。
入浴剤の成分を確認して、程よい頻度で使うようにしましょう。

お風呂を傷めないためには?

ここからは、お風呂を痛めないためにできる4つのポイントを紹介します。

1つ目は、バスタブや給湯設備を傷めない入浴剤を使うことです。
安心して入浴剤を使用するためにも、入浴剤選びは大切。
入浴剤のパッケージには、「風呂釜を傷めない」「全自動給湯器には使用できない」などの表記があります。
入浴剤を選ぶときには効能だけに目を留めてしまいがちですが、注意書きにも気を配って選びましょう。
使用しているバスタブの材質などをメーカーに問い合わせれば、バスタブに適した入浴剤を知ることもできます。

2つ目は、入浴剤を使用した後にお風呂をきれいに洗い流すことです。
入浴剤を使用したバスタブを放置していると、入浴剤の成分がバスタブの材質に影響を与えてしまいます。
使用できる入浴剤だったとしても、お風呂に入った後は必ずお風呂の栓を抜いて、バスタブの中をしっかり洗い流しましょう。

3つ目は、適量の入浴剤を使用することです。
大量の入浴剤を使用すると、より強い成分がバスタブに影響を与えてしまいます。
目分量で入浴剤を入れる人も多いですが、決められた量を正しく守って使用してください。

4つ目は、風呂釜用洗浄剤を使って掃除することです。
風呂釜掃除は半年に1回はしたいもの。ここでは、オキシクリーンを使った洗浄方法を紹介します。

1つ穴の場合は、オキシクリーンなどの漂白剤を適度に入れて3分ほど追い焚きします。
その後、3〜5時間ほど付け置きし、お湯を捨てましょう。
さらに、お湯を溜めて5分ほど追い焚きをしたら終了です。
風呂釜のフィルターを使い古した歯ブラシで汚れを落とせば、さらにバスタブを清潔に保つことができるでしょう。

次に2つ穴の場合ですが、まずは使い古したタオルを準備しましょう。
下の穴をタオルで塞いで、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤を上の穴に30〜50gほど入れてください。続いて50度以上のお湯を上の穴から溢れないように入れて、1時間程度放置します。
洗剤が汚れを落としてくれるので、タオルを外したら下の穴から汚れが出てくるはずです。
最後にシャワーでしっかり流して完了です。

まとめ

身体を温めたり、リラックス効果を与えたりしてくれる入浴剤ですが、身体にはよい効能がある入浴剤でも、バスタブや給湯設備を傷めてしまうこともあるのです。
入浴剤を使用する際には、使用しているバスタブの材質などを確認した上で、バスタブや給湯設備を傷めない入浴剤を使うようにしましょう。
また、風呂釜用洗浄剤を使って掃除するなどして、成分を残さないようにしましょう。

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